先月のこと。当ブログ初期にたびたび登場してましたI氏と久々に会いました。たぶん2~3年は会ってなかったと思う。
 当時、I氏は当ブログにおいて抜群の存在感を誇っておりました。なにしろ伴大介さんの会などのレポート記事のときでも、肝心の伴さんを差し置いて主役に君臨するほどのインパクト。それをご覧になった方々からは「I氏をもっと出せ」と言わんばかりのリアクションをいただきまして。あろうことかI氏のファンを2~3人くらいは作ってしまうという、書いてる者からするとまことに遺憾と言わざるを得ない結果を招いてしまったものであります。 (ノ_-。)

 しかしながらI氏を出せば、そこそこ面白くなることは認めないわけにはいきません。これは私の感覚ですが、当ブログではあのときの記事ほど面白いものを書けたためしがないというのが正直なところ。もともと筆力のなさを痛感することの多い筆者が、最近はさらに筆力の低下を感じる昨今、なんとか歯止めをかけるという意味でもI氏との邂逅をひそかに願ってはおったのですね。
 とはいえ、I氏と私では生活サイクルがまるで違う。I氏は廃車寸前の愛車=サニーの維持費捻出のため(と本人は言うが、みんなは「あんなボロ車を維持するのに、いくらなんでもそこまでお金がかかるわけがない」というのが大方の見解)、昼も夜も働き詰めの毎日。とくにこれといった用もないのにわざわざ時間をとって会いに行くのも面倒ということと、メールをしても返事がないので「I氏のことだからメールなんてチェックしてないんだろう」程度に思って疎遠になったまま現在に至りましたのデス。

 


 それは突然の邂逅でした。朝、西新宿の某所を歩いておりましたら後方から私の名を呼ぶ人が。振り返ると、声の主が自転車に乗ったI氏でした。愛車のために命を削って働いてるのに、愛車より自転車に乗ることのほうが圧倒的に多いI氏。それどころか自分の時間がほとんどないので、大好きなドライブもあまりできてないと思われます。目的地は一緒だったのですが、とくに示し合わせたわけでもなくのバッタリだったわけです。
 この日は晴れてましたが、仮に雨降りだとしたら頭にコンビニの袋を被っての登場だったものと思われます。
自転車

 あ、記事タイトルが「帰ってきたI氏」になってますけど、I氏はどこかへ行ってたわけではありません。I氏はI氏のいるべき場所へずっといました。

 久しぶりに会ったI氏は相変わらず、頭頂部が短髪で側頭部がモッコリしているUFOのような髪型。節約のためとはいえ自分で散髪しているがゆえの独特な出で立ちが安定感を抱かせたのでありますが、この日はいつにも増して側頭部のモッコリが際立っていました。もしやグレードアップしてるのでしょうか?
UFO

 その日は夕方までI氏とともに過ごすことになります。ですが開口一番、I氏は愛車の話をするのですよ。クルマにはまったく興味のない私に。
 なんでも、愛車=サニーというのがもうどこにも相手にされないような骨董品(といっても価値がない)らしく、もし廃車にしようとしても引き取ってくれる業者はないんだとかで・・・それ系の知識がまったくない私にはよくわかりませんし、べつに知りたくもないお話。さらには、仮にクルマを手放せば生活は一気にラクになることは明白ながら、サニーちゃんを愛し、サニーちゃんだけに人生のすべてを捧げてきた時間が濃密すぎるため踏ん切りがつかないでいるという話も。
 ですがコレ、5年前からおんなじこと言ってるんですよ。きっと近しい人にはもっと前から言ってるんでしょうね。そしてこのままクルマを手放さないでいると、5年後もおんなじこと言うんだと思います。

 

 

 そんなI氏、5年前にはなんとかして私を愛車に乗せようと試みてたことがありました。いまのところ乗せてもらうまでには至っておりませんが、I氏はI氏なりに、よかれと思って誘ってくれてるのはわかるんですよね。
 しかし、I氏のドライビングぶりを目撃したことのある人は口をそろえてこう言います。
「やめておけ、リスクが高すぎる」
「それは無謀というものだ」
「命を粗末にしなさんな」
「命がけで付き合ってやるほどのことなのか」
 ・・・どうやらI氏の運転は荒いらしく、氏に誘われるがまま同乗することはハイリスクノーリターンな行為なんだそうだ。
 しかし私にはそれをI氏に伝えて断わる勇気もない。したがって私がとるべき行動は、なんとかしてI氏が私をサニーちゃんに乗せる目論見を思い出させないように取り繕うことなんでありますね。

 その日は夕方までI氏のそばで一緒にいました。周りにも人は大勢いますし、そのなかには知人もいたので二人きりだったわけではないですけどね。
 そんななかで、やっとクルマの話題から解放してくれたI氏が、いきなりこんなことを言い始めたのです。

「宮○洋は老けたわ~」
 じつはコレも、5年前からI氏がよく言ってた発言なんです。私が「いやいや、宮○さんはもうけっこうな年齢ですけど歳のわりにはいいほうですよ」と言うんですが、なぜかI氏、このことに関しては頑として譲りません。
「それにしても変わりすぎですよ!」
 いったい、何が不満なんでしょう? 前にも書きましたが、I氏の大きな特徴として「何十年もテレビのない生活をしている」「情報はカーステレオから流れるラジオだけ」というものがあります。本もあまり読まなかったらしく・・・すなわちI氏の場合、こと宮○さんについては『V3』当時のままで止まっていたんです。それを40年ぶりくらいで見て「変わった」とは、なんとしたことでしょうか。言いがかりにもホドがあります。笑い泣き
「藤○弘はぜんぜん変わってない」
「佐○木剛も・・・だいぶ変わったなぁ」

 さすがに私も突っ込まざるを得なくなりました。そもそも、なんで宮○さんや藤○さんの名前が出てきたのかもわからないのですよ。
「それ、何の話ですか? 何と比べて変わったと・・・?」

「仮面ライダーの3人でですよ」
「ずいぶん狭い括りですね。いま仮面ライダーの話、してないし。仮面ライダーは3人だけじゃないし」
「高○圭二も変わったねー、ウルトラマンでは」
「ウルトラマンの話もしてないし」
 これらの突拍子もない発言、比較的静かな場所で周りの人にも聞こえる声で発言するもんで。一緒にいる私は恥ずかしくて仕方がない。酒も飲んでないのに酔っ払ってるのだろうか?

 ちなみにI氏、数年前にスマホを使うようにはなってます(ただし使いこなせているかは大いに疑問)。初めて手にした文明の利器に
「ぼくはいままで、なんてモッタイナイ人生を送ってたんだろう」って言ってました。

「で、Iさんはいまメール使ってないんですか?」

「ああ、メール来てましたね」
「えっ、読んだまま放置してたんですか?」
「メールするまでもないので電話しようとしたんだけど・・・」
「いやいや、電話されるほどのことじゃないのでメールで返してください。ところでメール書くときは改行できるようになりましたか?」
「ぼくは忙しいですから・・・」
「改行のやり方くらい、休憩時間にでもそこらへんにいる人に訊けないんですか!」
 このあたりも、2~3年前とおんなじです。I氏クオリティはいつまでも変わらないのであります。

「(SNSへの)投稿って、ぼくにもできるんですか?」
「できますけど、あなたはぜったいに投稿なんかしてはいけませんよ! 確実にトラブルになりますから!」

 

 

 ところでですね。そんなI氏ですが、私はある企画を思いつきましてお願いしてみたんですよ。それは、I氏に自由なテーマでエッセイを書いてもらってこの場へ掲載するというもの。基本的にはおとなしい性格ながらも、自身の人気が出ること自体は悪い気がしてないそうですし、人を楽しませることも嫌いじゃないI氏です。話を振ったら「やってみます」的な回答をいただきましたのよ。書き上がったらメールで送ってくださいということで話をつけました。もしかしたら近々、手放さなければならなくなるかもしれぬ愛車=サニーちゃんへの想いを綴った心温まるエッセイが読める日がくるかもしれません。
「サニーの走行距離のこと書いたら、ぼく警察に捕まっちゃう・・・」
 なんですか、それは? よくわかりまへんが、そうなったらそうなったで面白いじゃん。
 ただし、I氏はメールの改行すらあやしい人ですんで、仮にエッセイが長文におよんだとしても1行で書き上げてくる可能性が濃厚です。

 


 そしてつい先日。なかなかエッセイを送ってこないI氏に催促をしてみたんですよ。

 

Iさん、例のやつ(エッセイ)、首を長くしてお待ちしております。
需要は、きっとあると思います。よろしくデス。

例のエッセイって何でしたっけ?23万5000キロのサニー、無事車検通りました。


 最初から説明しなおしか! 笑い泣き

 このブログ見てる方のなかで、I氏のエッセイを読んでみたいと思われる方、どうぞメッセージください。当方からI氏へお届けします。
 I氏がその気になるようなやつがいいですね。みんなでI氏を引っぱり出しましょう。



 ところで。
 薄々思ってたんですけどね。アメブロって、リブログ機能があるじゃん。
 だけどこうして、いったんツイートしたものを貼りつけても、ほぼおんなじような役割ができてると思いませんか? しかも複数個できますやん・・・。