頭痛薬が効かないあなたに朗報!頭痛を予防する新しい治療法とは?

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10月14日に放送された、ためしてガッテン「あ!薬を飲むその前に 頭痛を元から断つSP」で、頭痛に対するあらたな治療法が紹介されました。

これまでの頭痛薬は、頭が痛くなってから飲んでいましたが、今回番組で紹介されたのは、頭が痛くなってから飲む「アスピリン」や「トリプタン」などの鎮痛薬ではなく、頭が痛くなる前に飲むという「頭痛を予防する薬」だったのです。

あなたの頭痛はどれ?頭痛の種類

頭痛には、血管が原因で起こる「偏頭痛」と「群発頭痛」、筋肉や精神が緊張したときなどに起こる「緊張型頭痛」のほか、脳の病気である「脳腫瘍」や「くも膜下出血」「髄膜炎」などが原因で起こるものがあります。

「偏頭痛」は頭の血管が腫れて神経を刺激することで、ズキンズキンと脈を打つような頭痛が起こり、めまいや嘔吐、吐き気などを伴うこともあり、女性に多い頭痛と言われています。

「群発頭痛」は、片側の目をえぐられるような激痛に襲われ、睡眠後1~2時間のあいだに起こる特徴を持っており、主に男性に多く見られる頭痛です。

「緊張型頭痛」は、頭や首のまわりの筋肉のコリであったり、精神が緊張することで起こる頭痛です。

「くも膜下出血」は、突然鈍器で殴られたような激痛を伴う頭痛で、風邪をひいて発熱を伴った痛みは「髄膜炎」の疑いがあります。

女性は男性よりも頭痛が起こりやすい体質といわれ、月経や妊娠、更年期などに頭痛を伴うこともあります。

頭痛薬が効かない頭痛

頭痛の痛みを止めるための鎮痛剤としては、アスピリンやトリプタンなどが有名ですが、これらの薬を飲んでも痛みが治まらなかったり、月に何度も頻繁に頭痛を繰り返したり、いつもの頭痛とは違う症状があるという方は、「アロディニア」という感覚異常を起こしている可能性があります。

アロディニアとは、普通では感じない痛みも、「痛み」として感じてしまう感覚異常の状態を指します。

例えば、帽子をかぶるだけで痛みが生じたり、髪が動くだけでも皮膚に痛みが生じたり、化粧をするだけで顔面に痛みが生じるなど、痛みの症状はさまざまです。

これは、脳の視床という部分が何度も何度も痛みという刺激を受けた結果弱ってしまうことで、ちょっとした刺激でさえも敏感に反応してしまうようになってしまうことが原因のようです。

偏頭痛の新しい治療法とは?

頭痛になったときに頭痛薬を服用するのではなく、頭痛そのものを前もって予防する「頭痛の予防薬を服用する」というのが、新しい偏頭痛の治療法です。

偏頭痛の予防薬を一定期間飲み続けることで、頻繁に発生していた頭痛が治まるというのですから、頭痛に長年悩まされてきた方にとっては朗報でしょうね。

この頭痛の予防薬を勧められる人と、勧められない人(必要ない人)は、以下の通りです。

予防薬が勧められる人

  • 頭痛による痛みが月2回以上ある人
  • 頭痛によって、日常生活に支障をきたしている人
  • アロディニアの症状がある人(一般的な頭痛薬が効きにくい人)

予防薬を勧められない人

  • 頭痛による痛みが月1回程度、症状が軽い人
  • トリプタンや頭痛剤で頭痛の症状が治まる人

従来の頭痛薬が効かなかったり、頻繁に頭痛を繰り返し、日常生活にも支障をきたしてしまうほど頭痛に悩んでいるという方は、頭痛を予防する薬を一度試してみるといいでしょう。

頭痛の予防薬は、頭痛専門外来や神経内科、脳外科などの診療科の医師に相談すれば処方してもらえるそうです。

保険適用される頭痛予防薬は?

頭痛の予防薬として保険適用されるのは、「塩酸ロメリジン」という薬で、代表的な製品名としては「テラナス」「ミグシス」となっています。

塩酸ロメリジンは、脳血管の収縮と拡張の差を小さくして、興奮状態を鎮静化する作用の特徴を持っています。

ロメリジンを使ったこの予防療法は、少なくとも2ヶ月は続けて服用しないと効果の判定は難しいと言われています。

特に問題がなければ 3~6ヶ月は予防療法を継続して、頭痛が月に1~2回以下が2ヶ月以上続くといったように、片頭痛をうまくコントロールできるようになれば、予防薬を徐々に減らしていき、やがて服用を中止することができるそうです。

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