なぜこの研修プロデューサーの仕事を始めたのか?  | 「選ばれる講師」~企業・研修会社に選ばれる講師/Brew(株)

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人材育成業界、研修・セミナー、自署である「研修講師が企業・研修会社から選ばれる力」に関するお話。研修業界18年。1000人以上の講師に会い、自社でも350名の登録講師がいる。好きなワードは「なんかおかしくない?はイノベーションの種」

前回の記事

「講師は教える仕事ではない、学習支援者である」

は、非常に多くの反響をいただきました。

 

前回記事は、コチラ

 

最近、講師を目指す方が増えてきて、感じることがあります。

「話が面白ければいいんだろ」「泣かせるストーリーがあればいいんだろ」といった「大きな間違い」「他の教える仕事との混同」が多いと感じ思わず筆をとった記事でした。


さて、そんな事を感じるようになった自分

そもそも、なぜ、この研修プロデューサー

肩書としてはインストラクショナルデザイナーを目指したのか?

その原点はどこにあったのか

そんなお話を今日はしてみたいと思います。


かれこれ遡ること、ちょうど15年前。
私が、前職の研修コンサルティグ会社に転職したての頃のお話です。

それは、私が初めて単独受注した、ある大手企業の研修の場面でした。

お客様の課題や目指すべきゴール、そのための学習項目などを丁寧にヒアリングし、2名の講師候補を選びました。クライアントとの打ち合わせを経て、最終的にある講師にて実施することが決定しました。その講師は、講師歴◯十年、ベテランです。ご著書も何十冊と出されており、その分野では著名人でした。そして、講師と事前に綿密な打ち合わせを行い、研修実施の背景やねらい、課題と目指すゴール、学習項目などを詰めていきました。

 

そして、研修本番です。

開始してから30分経っても講師は自分の自己紹介を延々と続けていました。クライアントの研修担当者も、だんだん焦りの様子が、新人の私にも伝わってきました。講師の自己紹介に、今日の学習目標や課題に関するリードや伏線があるのかと期待していた部分もありました。しかし、それは間違いでした。受講生も明らかに、?という反応をしているのが、ヒシヒシと伝わってきました。
 

私はなんとかしたいと思って、カンペに「そろそろ本題へ」と書いて、後ろの席から掲げました。しかし、結局1時間、休憩に入るまでその状態は続いていました。休憩時間などにも、再度プログラム概要を共有したり、受講生の状況を伝えたり、修正を試みました。

 

しかし・・・

 

この日の研修は、結局、当初のプログラムを全て実施できず、当然の研修目標も達成できませんでした。クライアントの担当者に私は呼び出しを受けたことは、想像に固くありません・・・

高い講師料

受講生が使った時間

事務局が社内調整し、企画したプラン
全てが無駄になってしまったと、、、

悲しい気持ちと大反省する機会となりました。

この事例だけではありません。
宿泊型の研修で、講師がクライアントとケンカして、2日目研修があるのに、1日目研修終了して返ってしまった事例、その他にもたくさんのイタイ経験があります。

こうした数々の経験から、私は「研修という手段」を、もっとより良いものにしたい、講師の方にも内省していただく機会を持ってほしい、そんな思いが、ドンドン積み重なっていったのです。

これが、今の私の原体験です。

「研修なんて役立たねーよ!」

「研修はやりっぱなしだからね・・・」
「講師は自分の自慢話しをしに来てるしね~」

こんな声を少しでも減らしていきたい!
これが、今の私を支える体験であり、原動力であり、かつ、当社の社名「Brew」の由来ともなっています。

 

今後も、この痛ましい体験を元に、私が掲げたミッションを遂行して参ります

 




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