久しぶりに試写会に当選。無料でしかも他の人より先に見れるなんて嬉しい。先にお席を確定させておこうと、上演の三時間も前に窓口に行ったのですが、ビックリ。もう六割から七割は埋まっているのです。だから残っているほとんどはかぶりつき。そっちがお好きな方もいるでしょうが、スクリーン全体を見るのがつらいように思うので、私は後ろの方が好き。幸い、やや端っこですが、後ろの方で二つ続きの席をゲット。

 

どうしてもジブリと比べてしまいますよね。同じようなアニメだし、監督だって少し前(2014年)までジブリに在籍されていたし、ジブリでの作品(借りぐらしのアリエッティ、思い出のマーニー)もあります。(両方とも原作は外国だね、今回もそうだけど)

それと、ジブリでお馴染みのキャラが沢山登場します。CGじゃないんだから、データーが有るってことでもないのでしょうが、キャラを新しく作るっていうのはものすごい時間を要するのか?それとも、やっぱりジブリのファンに親密感をもって欲しいからなぁ~とか邪推してしまいます。

すごく悪く言えば、ジブリが元社員が独立した会社に外注に出したような映画って感じなのです。残念。

作画の方は冒頭にすごく期待させます。お得意の飛翔シーン(お得意って言ってもジブリ)では、キャラが飛びながら、視点が流れていくあの感じ(トトロの飛翔シーン)です。ものすごく細かく書いていかないと出来ないのでしょうね。作画で興奮させてもらったのは、この冒頭のみでした。やっぱり労働環境問題とか労働力不足などから時間のかかる作画を避けているのだろうなぁ~と勝手な心配をしてしまいます。アニメの場合は、俳優さんがパパっと演技して一発でカット!ではなくて、一枚一枚書くしかないんですからね。

 

さて、物語。題名にもあるように魔女の花が登場します。この花をもっていれば、魔女でなくても魔法が使えます。それで、このお嬢さんも魔女と間違われて・・・・

しかし、この魔法の花の力を研究して更に巨大な力にしようとする輩が登場。この様子は福島のメルトダウンを思わせます。(多分、意図されているのだと思います)

でも、ここでも「魔法の花」が悪だと言い切れないのです。最後の最後の万事休すの場面で、ヒロインが使うのも「魔法の花」。これがジレンマ。原子力も「もう止めよう」という考えもあれば、化学の力でコントロール出来る、という考えもある。

 

でも、全体を通して、化学の暴走をなんとかしなくては、というメッセージを若い(ほんとうに小さな子供たちもいました)皆さんに伝わる映画だと思います。