第2話は朝比奈君が自分の過去と向き合い、乗り越えるきっかけとなるエピソードだったのですが、第3話は獅子丸こと石丸さんのターン。
朝比奈が原社長(警護対象者)に放った言葉に自分の過去の過ちを思い知り、同じ間違いをしてほしくないという思いで今度は石丸が原社長や彼の息子にかける優しい言葉が印象的でした。
また、石丸と彼の(別れた妻との間の)娘とのやり取りも、お互いを大切に思っているのに、それを素直に出せなかったり、言葉にできなかったりする歯がゆさが切なかったです。
父と娘というのは、本当に難しいな、と、私は娘の立場で身に染みているのですが、特に子どもが小さな頃はお父さんは働き盛りで、うまくコミュニケーションが取れないまま大人になると、なおさらどう接していいのかわからなくなってしまうものです。
でもきっと、心の底ではわかりあえているのが肉親ってものじゃないのかな。
このドラマはサスペンスではないのは十分わかっているのですが、それでも、事件が起こっているのに犯人さえ分からず、解決しないまま終わるというのは、なかなか新しパターンではないかと思います。
どんなゲストが登場してどんな事件が起ころうが、あくまで朝比奈と石丸のエピソードに終始する。
30分番組なのでそのあたりの潔さは必要なのでしょうが、ともすれば失礼にもなりかねないゲストの扱いに対し、北村さんと窪田君が敬意をもってゲストを大事にしてらしたということで、現場もスムーズに進行したのではないでしょうか。
第3話以降、どのような展開を見せるのか、楽しみです。