ここ数か月、金融市場は
米国金利動向と、中国株を筆頭とする
新興国の動向に振り回されてきました。
この辺りの火種もまだくすぶってはいますが、
市場がネタとして飽きはじめ、
やっと市場が落ち着きを取り戻してきたかと
いうタイミングでの
『フォルクスワーゲンショック』!!!
金融規制で市場が混乱してきた一面は
ありましたが、ここにきて実体経済に対しての
規制も強化されていく道筋の中で、
たまたま『排ガス規制』という落とし穴にはまったVWが
とっ捕まったということすね。
『いままで大丈夫だったから、大丈夫』
と、ギリギリ規制をすり抜けてきているような
業界ってたくさんあると思うのですが、
これからマスマス厳しくなりますね。
コンプライアンスコストを想像するに
そりゃ、実体経済もスローダウンするだろうし、
株価も上がらんわ、と思ってしまいます。
このまま市場が壊れたら、
『レギュレーションクライシス』
とでも呼ぶべきですね。
昨日は資源会社の雄である、グレンコアの
株価が一晩で30%近くも下落しています。
2015年の中ごろは300ポンドだった株価は、
今、68ポンド・・・
4分の1以下に株価が下がっているという恐ろしい事実。
これによりカタールの政府ファンドは数千億の
損失が出てしまっているという話です。
社債の格付けもジャンク級まで下げられており、
足元の資金をねん出するのが苦しくなってきている模様。
持っている資産を売らなければいけない、という
話もどんどん出てきており、この辺りの話を受けて、
資源価格がさらに下落している状況です。
負のスパイラルは続きそうです・・・
株価が戻らないと、なにも始まりませんが、
株価が戻る要因が、思いつきません。
一番効果的なのは米国の金融緩和・・・(笑)
いわゆる『QE4』です。
スーパーサイヤ人のように、後につける数字を
ひたすら増やしていくという方向で如何でしょうか?
モルヒネに頼ることはしないにしても、
それを必要としてしまうかも知れないくらい、
市場には分厚い暗雲が立ち込めています。
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