最終更新日:2017年2月10日
ジンエアーに続き、LCCでのハワイ旅行の選択肢が増えました。
2015年7月にお伝えして以来、長らく情報が途絶えていた、エアアジアXの関空-ホノルル線が、早ければ2017年6月から就航する見込みです。2017年2月10日、トニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)が来日し、正式発表することになっています。
なんでこんなに時間がかかったの?
2015年4月には、エアアジアXは米国運輸省に関空ーホノルル線の就航を申請していたのに、いつまで経っても承認がおりなかったので、もう話が立ち消えになったのかと思い込んでいましたが、今年1月24日に、やっと米国連邦航空局から承認を得られたという発表がありました。
マレーシア国民の約6割がイスラム教徒ということで、米国当局が安全対策上問題視していたことが原因のようです。
トランプ大統領就任が1月20日。承認がおりたのが1月24日ですから、どさくさ? かけこみ? で承認した感が否めません。もしもこれ以上延びていたら、政権の意向を斟酌して、さらに4年間承認がおりなかった可能性が高いですよね。
トランプ大統領の意向ひとつで、さらにひっくり返される可能性もなきにしもあらずですが……。どうもこの政権は、イスラム教というより、中東や北アフリカあたりを敵視しているようなので、マレーシアは大丈夫かもしれません。
気になる料金は大手の3割安を目指すらしい
『ついに始まる? LCCでハワイ』でもお伝えしましたが、エアアジアX関空-ホノルル線の最大の焦点は「プレミアムフラットベッド」です。
見てください。このシート! とてもLCCとは思えない豪華さですよねー。レガシーキャリアのビジネスクラスではフルフラットが当たり前となったホノルル線ですが、たとえばANAですと、往復運賃は20万円を軽く超えてきます。
陸マイラーなら「マイルを貯めてビジネスクラスでハワイ!」といきたいところですが、ホノルル線ビジネスクラスの特典航空券は、全路線中、最も競争率が高いことでも有名です。上級会員でなければ、なかなか取れるものではありません。
そう考えると、180度フルフラットにはならないものの、LCC価格でこの豪華なシートに乗れるなら、関西圏在住者の選択肢のひとつとして充分に入ってくるんじゃないでしょうか?
「大手と比べて3割以上安い価格を目指す」ということだそうですから、気になるプレミアムフラットベッド運賃は、単純計算で14~16万円程度になると予想されます。「ハワイということなら、ギリギリ、出せるかなー」という価格ですよね。実際の運賃がどうなるか、期待して待ちましょう。
2月10日追記
就航を記念し、諸税費込みでエコノミークラス片道1万2900円、プレミアムフラットベッド片道6万9900円のキャンペーン価格を提供。販売期間は2月11日~26日で、対象搭乗期間は6月28日~2018年2月6日。
エアアジアX、LCC初の日本~ハワイ線開設。キャンペーン価格で1万2900円から販売 クアラルンプール~関空~ホノルル路線に6月28日就航、週4便 - トラベル Watch
片道という表記がおかしな感じですが、やはり予想通り14万円(往復)という価格が出てきました。キャンペーン価格ということですが、通常時でもここから急激に高くなることはないかもしれませんね。
当ブログはあくまでもANA推し
「ホノルル線の特典航空券は取りづらい」と言ったばかりですが、ANA上級会員になりさえすれば、特典航空券争奪戦の競争率はガクンと下がります。
特にシーズンオフであれば、ビジネスクラスもエコノミークラスもかなり取りやすくなります。もしもあなたが本気で陸マイラーを目指すなら、やはり、大量マイルを貯め、ANA SKYコインに交換し、SFC修行をするというのがおすすめです。
たとえエコノミークラスであっても、ラウンジ利用、優先チェックイン利用、優先保安検査場利用、優先搭乗と、上級会員になれば、待遇が劇的に変わります。これはLCCでは絶対に味わえない、旅の喜びですよね。
また、LCCで見かけ上のキャッシュアウトを減らしても、結果的に、金銭だけではない様々なコストがかさんでしまうのでは本末転倒です。
「何が自分にとって本当にお得なのか」は、人それぞれの価値観によって違ってきます。LCCしか視界に入っていなかった人はレガシーキャリアの良さに、レガシーキャリアしか視界に入っていなかった人はLCCの良さにも目を向けてみることが大切かもしれませんね。
「ANAでマイルを貯めて上級会員になり、無料の特典航空券で飛びまくりたい!」という人にとっての情報は、当ブログに「これでもか!」と書かれています。是非他の記事も読んでみてください。