サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

掻いて、書いたよ

2018年04月16日 21時30分05秒 | 今日のサキさん
土曜日のサキさんは、相変わらずのサキさんでした。

目を閉じたまま、水分補給のジュースを飲みました。いつもならベッドを起こすと目を開けてくれるのですが、この日はダメでした。北東部のオレンジサロンでもらった「あられ」を食べる時も、やっぱり目は・・・。とってもいい音で食べてくれたのに、目は最後まで。


この日のオレンジサロンで「乾燥肌」について薬剤師さんから、お話がありました。

そう言えば、サキさん・・乾燥肌でした。

すっかり忘れてた。ごめんなさい。

冬場になると、いつも
「背中、掻いて、かいて」と、せがまれました。

ほんなら、かくよ・・・と言って
あ・い・し・て・る
と、サキさんの背中を指でなぞって書きました。

「何しとるの! ちゃんとかいてよ」

ちゃんと書いとるがね、「あ・い・し・て・る」って

そう言うと、サキさん少しイラついて
「そういうの、今は要らんで・・・、はよ、ちゃんと掻いて」

そんなサキさんとのたわいのないやりとりを思い出しました。

今は、いくらかゆくても
「かゆい、誰か、背中掻いて」
と、訴えることも出来ません。どうしようもなく耐えられない時には
「わ~~~~~」と、大声を出すしかありませんが、誰も、その絶叫の中身を知る由もありません。

施設の方に、「入浴の際に、背中とか赤くなってませんか? かゆがりだったんですが、何か気の付いたことはありませんか?」と、きちんと聞くようにサロンの時、言われたのですが・・・。忙しくバタバタされているスタッフの方を見てしまうと、なかなか切り出せませんでした。


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