第57回産経児童出版文化賞 大賞受賞
地元の公立中学に進んだ海生は
祖父の死をきっかけにその遺言を果たすため
親友の田明とその妹八千穂と
江ノ島から油壺まで
祖父の遺した小さなヨットで家出をします。
海と少年と青春の光を描いた
ひと夏の冒険小説。
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本当に静かでさざ波のような美しい本。
児童書ですが大人が読んでも
背中に大きな手を添えてもらったような
安心した気持ちになる。
『風の靴』タイトルが秀逸で
意味が判った時には
自然と涙が溢れてしまった。
挿絵の鉛筆画も素朴だけどあたたかい。
目標がある人、目標を見失った人
そんな中学生から大人まで
広く『風の靴』の意味を知って欲しい。
こんな本がずっと受け継がれると良いな。
最近は1日の終わりに息子くんと一緒に
本を読む時間をとっています。
次は息子くんが読む予定。
「何か」を感じてくれるかな…