食品製造業を営んでいると、かなり景気の動向には敏感になります。
好景気が続くと高額商品の需要が高まりますが、昨今のように不景気・デフレが続くと、低額商品に需要が集中するようになります。
リーマンショック以後はその傾向が顕著になりましたね。
世の中の景気の変動に、当方の業績が大きく影響されることとなってきました。
と同時に、政府の政策にも影響される比重が増えてきたようにも思えますね。
ちなみに、政府が発表している○○ヶ月良好な景気が続いている、というのを信じている業界人はいないと思います。
もし、それが本当であれば、高額商品が飛ぶように売れていることになりますからね。
実態はその反対です。
高額商品の動きは、年を追うごとに悪くなっていますね。
毎日の食卓に乗るものを製造しているので、よくわかるんですね。
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政府の政策は、「どれほどの予算が組めるか?」
というところにも大きく影響されます。
そのような事に関心を持ち、未来の予測を立て、設備投資などを決定するようになります。
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アベノミクスで金融緩和を行ない、財政出動の道筋を立てたのは良かったのでしょうが、
その後の消費増税が景気に水を差すことなども理解・予測ができるようになりました。
さらに学習が進むと、政府をコントロールしている実態の研究にまで深入りするようになってしまいます。
はっきりとした判断材料を持ち未来予測をしないと、当方の進むべき方向が定まらないことに気づくからです。
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このようにして、若い頃には知らなかった事を知ってしまうわけですが、むしろ知らないほうが良かったのかもしれないなあ、と、思ったりしますね。
思えば、若かりし頃は単純で、いえ素直で、我武者羅に突き進んでいました。
若さというものはそのようなものなのでしょうが、結果としてはそれで良かったように思います。
「それが許された時代、そういった時代であった」のでしょう。
経験を積み、知見豊かになり、責任が大きくなってくると、どうしても行動・決断が鈍くなってきます。
迷いが生じてしまうんですね。
「新しい時代になったから、これまで通りには行かないんだ。」と言えるのかもしれませんね。
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判断に迷ったとき、
私の場合には、(実現)可能性が60%あると判断できれば突き進む事にしていました。
それが良かったのかどうか?
「結果良ければすべて良し」ということもできます。
努力して、結果を良くするしかありませんね。