※諸事情によりUPが遅れていたこの話、現在リアルタイムに進行中です。
●前回の話 急ぐヤツ…その5
謎のじじぃ「漫画喫茶であんたのADSを見てる」
ええええぇーーー
ADSとは、GoogleのAdSense(アドセンス)の事だ。
普通の人はまず知らない、自分で客付けしてる大家なら知ってるかもしれないが
Googleは個人でも広告を出せる、この広告をアドセンスという。
それを略したADSという表現は広告業界の人か、ITにめっさ強い人しか使わない。
このじじぃ…いったい何者?
ただ漫画喫茶という表現が気になった
(ADSを知ってるくらいだからそこはネットカフェでしょ)
そこで探りを入れる
「漫画喫茶、よく行かれるんですか?」
謎のじじぃ「よく行くも何も・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここに住んでる」
えええぇーーーーーーーー
まさかのネットカフェ難民!
10代のフリーターならよく聞く話だが、70代(推定)のじいさんが
ネットカフェで寝泊りしてるとは…
謎のじじぃ「うそ嘘、冗談、冗談、ジョークだよ、はっはっは」
その時…電話の向こうで誰かの声がした
謎のじじぃ「ちょ、ちょっと待ってくれ」
じじぃは携帯のマイク部分を手で押さえたようだ。
しかし私のPHSは抜群のクリアさで音を拾う
受話器を通して、向こうの周囲の声が途切れ途切れに聞こえてくる
おそらく店員「…12時間パック…もうすぐ終…」
謎のじじぃ「今電話中だか…延長してく…」
おそらく店員「では追加料…」
謎のじじぃ「すまんすまん、待たせたな」
さっきジョークと言ったが…
ホントにジョークなんだろうな?
そしてついに核心にふれる…
謎のじじぃ「家探し、急ぐんで明日、見に行っていいかな?」
ん、急ぐ?(キーワードその1)
まぁ気にするほどの事もないか
「はい、時間と場所はどうしましょうか?」
謎のじじぃ「朝11時に○○駅まで迎えに来てくれるかな?
国鉄で行くんで」
「こ、国鉄ですか…」
昔の私ならこう言う
「いつの時代じゃ!寝ぼけとんのかヴォケ」
しかし大阪の十三で育った波乱の少年時代から40年以上経った今…
磐田の大家は、もう大人の対応ができる人間になっていた
「はい、分りました、国鉄で来られるんですね」
電話で顔は見えないが精一杯の笑顔で対応する
「ちなみにどこから国鉄に乗られるんですか?」
謎のじじぃ「名古屋」
「な、なごや」(キーワードその2)
揃ってはいけないキーワードが揃ってしまった
ネットカフェ難民かもしれない急ぐ奴が名古屋から国鉄に乗ってやって来る
ものすご~くイヤな予感…
しかし、もう約束しちまった
何かが起こりそう、さぁ、どうなる?…その7に続く
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