●前回の話 中華ママ伝説…26【さらば中華ママ】その2
中華ママの家は、全く知らない地域。
指定された郵便局で待ち合わせた。
程なく中華ママ到着。
中華ママ「アタシの後に付いてきて」
「了解」
車2台で細い道を進んで行く。しばらく行くと、超~ど田舎の古びた家ばかりの集落の一角に、周囲のボロ家と全く調和が取れていないピカピカのすげー豪邸が1軒だけある、そこに到着。
「まさか、ここじゃないよな」
中華ママ「ここよん」
えええぇーーー
嘘だろ、この家めっちゃでかい! 150坪は超えてるだろう、まるで住宅展示場の最上級のモデルハウスみたい、屋根のほぼ全面にずら~とソーラーが付いている、並みの家の3倍は発電するだろう
念のため聞いた。
「これ、あんた自身の所有物件?」
中華ママ「違う、別れたダンナの」
「じゃ復縁したんだ」
中華ママ「してない、この家に住んでるの私一人だけ」
「元ダンナは?」
中華ママ「知らない」
知らないって事ないだろ
「何で別れたダンナの家に住んでる訳?」
中華ママ「だって他で借りたら家賃いるから」
…質問の答えとしては変だが、この豪邸にタダで住んでるのは分かった
●そろそろ用件を切り出す
「なぜに私、今日、呼ばれた?」
中華ママ「この家のどの部屋にも鍵が付いていないのよ」
「ま、日本の家は普通そうだネ」
中華ママ「アタシの寝室に鍵を付けて欲しいの」
「何で俺に頼む? 鍵屋に頼めば?」
中華ママ「だってプロは高いじゃん」
…さすが中国人、タダで鍵を付けさせようとしてる魂胆は分かった
だが、疑問だ…一人暮らしの家の中で、何で鍵がいる?
とりあえずドアの取っ手の寸法やバックセットを計り
合う鍵を探してみると答えておいた。
しばらくして中華ママは「ある告白」をし始めた。
中華ママ「実はね~…この家…」
…この時点ではまだ、この後、途方も無い事が起こるとは微塵も思っていなかったので、黙って中華ママの話を聞いていた…
…続く
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