ビフィズス菌、乳酸菌は体に良い。これはもう誰もが知るところですね。ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂るようにしている人も多いかと思います。
しかししっかり中身は調べた方が良いかも知れません。
同時に摂取してしまう添加物
乳酸菌飲料は所狭しとスーパーの棚に並んでいますが、単純に容量や価格だけで選んでいませんか?
成分表示を見ると思いもよらないものが入れられている場合があります。
うちの近所のスーパーで気になる乳酸菌飲料をいくつも見つけました。
例えば高血圧の人向けに販売されている乳酸菌飲料の原材料を見ると、このようになっています。
原材料名 還元麦芽糖水あめ、脱脂粉乳、乳たんぱく加水分解物、安定剤(ペクチン、大豆多糖類)、香料、甘味料(スクラロース)
もうひとつ見てみましょう。
脂肪0でカロリーも50%カットという魅力的な乳酸菌飲料です。
原材料名 ぶどう糖果糖液糖、脱脂粉乳、還元水あめ、安定剤(大豆多糖類)、香料、V.C、甘味料(スクラロース)
胃に優しいと謳われている商品も、似たような内容でした。
一括表示の成分
気になる部分はいくつかあります。
まずは一括表示が許されている香料や酸味料が使われていることです。一括表示とは、数種類の添加物を含んでいるにもかかわらず、それらの表示をひとまとめにしてしまうことです。
たとえば香料は実に膨大な数の成分が認められており、それをいくつ使っても表示は「香料」と、たった一つ表示すれば良いのです。酸味料も同様に一括表示が認められているため、この24種類の中のいくつ使っても表示は「酸味料」とだけ書けば良いとなっています。
出典 消費者庁 加工して作成
私たち消費者から見ればたった一つの添加物にしか見えませんが、実際にはいくつの成分が入れられているのか全く分かりません。
乳酸菌飲料にはもともと酸味もありますし、酸味料など入れなくても良い気がするのは私だけでしょうか?
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
甘味料(スクラロース)
スクラロースは砂糖の600倍もの甘さを持ちます。
この合成甘味料は問題を抱えた物質です。強制経口投与した実験では胃腸障害や、妊娠したウサギの一部で流産や死産が起きています。ウサギはデリケートなためこれだけでスクラロースが危険とは言い切れませんが、たくさん使用した場合、一部でそんな結果が出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
スクラロースは下水処理されにくい物質でもあります。
スクラロースをはじめとする人工甘味料はカロリーが殆どないため体内で代謝されず、排出されると言われています。
体で代謝されなければ、スクラロースはそのまま川や湖や海に流れ込みますね。
代謝されない人工甘味料は、それ自体が半分の量になる半減期が数年もかかることも報告されています。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
つまり人工甘味料を摂ると水質汚染の原因となり、汚染が続く危険性があるということです。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
人工甘味料を安易に摂るのは考え物かもしれません。
なぜ天然物を遥かに超える甘みをカロリーオフの状態で感じることができるのか、そこに健康への危険な落とし穴はないのか…そういったことがはっきりしない内は、魅力的な謳い文句の商品には注意が必要ではないかと思います。
乳酸菌飲料には、人口甘味料の入っていないものもちゃんと売られています。乳酸菌を摂りたくて購入する場合はそのようなものを選ぶと良いでしょう。(プレーンなタイプ以外は香料が入っていることが多いのでこれもチェックが必要ですね)
私は木次乳業さんのこの飲むヨーグルトが好きです。
おいしくて安全なものがもっと広まれば良いなぁと思います。