昨夜、アメリカにまたまた衝撃が走った。

アリゾナ州の上院議員、ジョン・マケインが脳腫瘍だというのだ。




Jonathan Ernst/Reuters

オンライン・ニュースをチェックしていた私も、「ええ!」と思わず声を上げてしまった。

マケインの眉の上にできた血栓を取り除くため、上院はオバマケアの改正法案の決議を延期すると、何日か前に発表があったので、彼の手術のことは知っていた。

しかし、その際に、血栓と関連した脳腫瘍「膠芽腫(こうがしゅ)」が見つかったという。

私は民主党の考え方に共感することが多いけど、共和党にも尊敬すべき議員はいるわけで、その一人がジョン・マケイン。

マケインは人気のある政治家で、2008年には大統領選の共和党候補にもなった。

彼の人気の理由の一つは、その筋金入りのタフさだと思う。

若い頃、海軍将校としてベトナム戦争に参加し、捕虜になった話は有名。




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マケインは数々の拷問に耐え、5年半後に釈放されたが、その時の後遺症で腕は肩以上の高さに上がらないという。

その後、政界に転向。

内政では比較的リベラルだけど、外交に関してはタカ派と呼ばれ、ロシアには非常に批判的だ。

ともかくアメリカで、最も尊敬されている政治家の一人だと思う。

マケインの脳腫瘍のことを知って、共和党の政治家だけでなく、民主党議員や関係者からも多くのツィートが寄せられた。

「メラニーと私はマケイン上院議員と、シンディー(マケインの妻)、ご家族のことを思い、祈っています」(ドナルド・トランプ)

「ケーレンと私はジョン・マケイン上院議員のために祈っています。ガンは相手を間違えました。ジョン・マケインはファイターで、この戦いにも勝つでしょう。神の祝福あれ!」(マイク・ペンス)

「ジョン・マケインはアメリカのヒーローで、私がこれまでに知っている中で、最も勇敢な闘士の一人だ。ガンは、どれほどの相手かわかっていない。やっつけろ、ジョン!」(バラク・オバマ)

「ジョン・マケインは最高にタフな人です。ジョンとシンディー、素晴らしいお子さんたち、そして、すべてのご家族のことを、今夜は思っています」(ヒラリー・クリントン)

などなどなどなど。

ツィートにも「ヒーロー」、「ファイター」などの言葉が目立つ。

トランプが大統領になり、不安が増す今のアメリカ。

ジョン・マケインは、そんなアメリカの政界で、目を光らせていてほしい熟練政治家だ。

彼の脳腫瘍が良くなることをお祈りします。