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「人を導くことの難しさ…良寛和尚ってやっぱり素晴らしい」

おはようございます。気持ちよく晴れましたね。

しかし心の中が気持ちよく晴れている人どれくらいいますか? 

心の隅々まで今日の天気のように晴れ渡るには一定の知識や技術が要りますね。

今日はそんなお話のご紹介です。

その昔良寛和尚様と言う素晴らしい方が

いらっしゃいました。

皆からも親しまれるすばらしい和尚さんだと遠方から教えをこいに来る方も、たくさんいたそうです。

あるところに、自分の息子があまりにも暴れん坊で他人に迷惑ばかりかけてしまうと言うお父さんがいました。

そして、自分の家に良寛さんを呼んで、その暴れん坊の息子をぜひ諭してもらおうと言うことになりました。

もちろん息子のほうも、百戦錬磨、やってきたお坊さんの話など聞いてやるものかと徹底交戦の構えです。

1週間滞在すると言う約束で、その間に息子のことを諭してくださいと、良寛和尚は頼まれたそうです。

しかしながら1日経ち2日経ち3日経ち

良寛和尚は何も、息子に話してくれません。

頼んだ親たちもやきもきしています。

あのお坊さんは実は大したことがないんじゃないんだろうかなどと陰口を叩いた人もいるかもしれません。

そんな中、1週間が経ち、良寛さんが帰ると言うことになりました。

1週間何もせずこのまま帰るのか?頼んだ親も、暴れん坊の息子もそう思ったそうです。

いざ玄関のところに来て、草履をはこうとするとき、

最後ぐらいこのお坊さんは何か言ってくれるのではないかと皆聞き耳を立てていたころ、

良寛和尚さんは、

ポトリ

と涙の雫を垂らしたそうです。

良寛和尚さんはこの息子さんはいくら言葉で諭しても無駄なのだと悟っていたのではないでしょうか?そのぐらいの暴れん坊だったのでしょう。

頼まれたことと、

どのようにしてこの子をほんとに正しい道へ進めさせることができるかと言う様々な葛藤の中で、

1週間ずっと考えっていたのでしょう。

それが最後の涙一滴 

 ポトリ

になったのでしょうね。

皆から尊敬を集めている良寛和尚様ですが、

人を導くことの難しさというのは痛感していたのでしょう。

最終的に説話としては、

そのポトリを見た息子は、おおいに改心をして、世の中の役に立つ立派な人間になったと締めくくられているそうです。

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 私は、水泳コーチをボランティアでやっていたことがあります。

実は、ちっちゃい子供の方が実は教えやすいと言う感じでした。

体力的もしくは知識的に十分な大人の方が水泳に関しては

すんなり行かなかったなあと言う思い出があります。

人を導くと言うことの難しさと言うのは、昔も今も変わりがないですね。