Everyday mistake. | け?

け?

「こんなに馬鹿だと思わなかったからさ」

 

 

毎日が間違い。

 

いやいやいや、

 

生きてることが間違い。

 

 

あー・・やっぱりな。

マンゴープリン買い占めてる。

しっかしあれだね「こちら並んでます?」と、にこやかに気さくに話しかけるよな、うちの彼女。

どこでもだ。この人は『物怖じ(ものおじ)』てことがないんだろうな。

で、皆さんにこやかに返される。

経営者として必須な人格なんだろけどさ、

俺とは正反対だ。

「できれば話しかけないでもらえますか? てかこっち見んな」

 

メルセデス飛ばして一旦帰宅。

近いっていいね。

お昼寝。

もうさ、若くないからさ、都心の雑踏喧噪は疲れるんだよ。

夕飯は荻窪、醤油ラーメンの名店(あの有名どこじゃないよ)

あー今日も美味しかった。

コインパーキングとことこ。

えっと鍵は俺だな。

 

あり?

開かないぞ。

センサー不良?

ドアノブ「がちゃがちゃ」

 

「!」

「あっはっはっはーっ」

「ほんとにやるんだぁーっ」

 

(え?)

 

「Kenさんそれ違う」

「うちのメルセデスじゃないっ」

「あっはっはっはー」

 

彼女、深夜のコインパーキングでお腹抱えて爆笑。

 

え?え?えええ?

 

 

だってさー、丸っ切り同じメルセデスが並んで停まってたら、そりゃ間違えるだろ〜

(いや普通間違えないよ。そうだねそうですよね。良く見りゃ屋根の色、違うし)

リアルでやっちゃったよ。

 

 

昨日深夜。

うちで彼女とテレビ観てた。

途中、俺が話しかけたせいでセリフが聞き取れなかった彼女。

 

「今のちょっと巻き戻して」

 

(あい。俺リモコン持ち上げて)

どうやんの?

 

「?」

 

だってこれライブだよ。

録画じゃないよ。

 

「あっはっはっはっはー」

「どうやんの?って・・」

「あはははーほんっとに変な人だね」

 

え。だって何か方法あるのかと。

 

 

こんなことは俺には日常茶飯事だ。

人生は失敗の連続で失態ばかり。

天才白人ブルースギタリスト『ジョニー・ウィンター』が亡くなる直前、インタビューで語ってた。

「ここまで生きて来れたのは、たまたま運が良かったからだ」

そういう考えもある。

 

凹む日があっても、翌日は美味いものずくし。

馬鹿が服着て歩いてても(だがそれなりにかっこいい?)面白がって笑ってくれる愛しい人。

一勝一敗。トータルで浮いてりゃいい。

だって実際俺、

 

勝ってんだもん。