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「仕事の9割は世間話」高城 幸司

2015/07/31公開 更新
本のソムリエ
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仕事の9割は世間話 (日経プレミアシリーズ)


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

外回り営業マン向けの「世間話のすすめ」です。落語にマクラがあり、スピーチにツカミがあるように、営業にも世間話が必要なのです。


もちろん世間話が主ではありませんが、雰囲気づくりのためにも事前にネタを考えておきたいものです。初対面であれば、例えば世間話として「この仕事をして10年以上になりますが・・・」「厳しいご要望をいただけると燃えますね」などのパターンを持っているとよいのでしょう。


・世間話は「狙い=目的」が必要・・・
 ・ラポール構築(話を聞きたくなる場づくり
 ・本心を聞き出す・・
 ・トスアップ(本題の重要性を認識させる)(p43)


世間話で注意すべきポイントは、お客さまの興味のあることをネタにすること。うまく仕事の話につなげること。配慮のある世間話を通じて、自分という人間をさりげなく売り込むことです。


世間話をしながら2回目のアポイントを引き出すには、相手の悩みや困ったことを聞き出して「それはお困りですね。では、次回までに調べてみます」とやればいいのです。


・立場が上席になればなるほど、世間話が重要と認識していました。それは人柄を世間話によって見抜くからです(p63)


会社内でも、相手にきつい言葉をかけないといけない時などにも世間話は有効です。例えば、「最近はどんな本を読んでいるのかい?」などと世間話してから、「査定はB」と伝えるほうが、断定的に切り出すよりずっとよいというのです。


そういう意味で、お客さまとの打ち合わせの前には徹底した情報収集が不可欠です。情報の差が世間話の差になって出てくるのでしょう。高城さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ある宅配ビザチェーンの社長と・・・「米粉入りでしっとりモチモチしている御社のピザ生地が大好きです。私はトッピングにコーンを必ず注文します。春の新作は何ですか?」(p49)


・「ちなみに・・・当社からの提案だと最終決定者はどなたですか?」と質問してみれば、「今回は管理部長だね」とあっさり情報が入手できるかもしれません(p150)


・相手のプライドを傷つけることなく話題を転換する・・「とても興味深い話です。別の機会に詳しく教えてください」・・「もっと詳しくお聞きしたいところですが、時間が足りなくなりました」(p195)


仕事の9割は世間話 (日経プレミアシリーズ)
仕事の9割は世間話 (日経プレミアシリーズ)
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高城 幸司
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

序章 なぜ、世間話が大切なのか
第1章 人間関係は世間話から始まる
第2章 お天気ばかりが世間話ではない―こんな人の世間話はNG
第3章 世間話には「狙い」が必要
第4章 では、何を話題にすればいいのか?
第5章 うまくいく世間話のための段取り



著者経歴

高城 幸司(たかぎ こうじ)・・・1964年生まれ。コンサルタント。株式会社セレブレイン代表取締役社長。同志社大学卒業後、リクルート入社。6年間連続トップセールス。日本初の独立/起業の情報誌「アントレ」の立ち上げに関わり、2000年事業部長、編集長。2005年リクルート社を退職。人事コンサルティング会社を始め3社の会社を経営。


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