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「ザ・コーチ 最高の自分に気づく本」谷口 貴彦

2018/02/07公開 更新
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ザ・コーチ 最高の自分に気づく本 (小学館文庫プレジデントセレクト)


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

売れない住宅メーカーの営業マンが、公園でサボっていたら伝説の経営者と出会いました。仲良くなった営業マンに対し伝説の経営者は、週一回、目標達成の達人になるコツを伝授してくれるという。ただし、条件が一つだけあってそれは、自分らしい目標を設定すること。他人に憧れるあまり、他人と同じ目標を設定して、他人になっても幸せにはなれないからです。


売れない営業マンは、伝説の経営者との対話の中で、夢、ビジョン、目的、ゴールを考えることになります。目的、ゴール、目標とは何なのか。それを達成したら、自分は何が得られるのか。自分は本当は何を求めているのか。100のやりたいことを書き出すワークをすることで、本当の成功とは、物質的なものではなく、心の中にあるということも学びます。


・私や他の人にはない、星野さんだけが持っているものがたくさんあるはずです。だから、ほかの誰かになるのではなく、より自分にらしくなると決めてください(p41)


目標設定のポイントは、願望を書くことで、あくまでも願望なので、叶ったら儲けもんぐらいの気軽さでちょうどいいという。実はこうした目標設定は、会社でも使えるものです。組織で目標を設定するときのポイントは、会社の目標と個人の目標の共通点を見つけて共有することだという。


著者の経験でも、社員や協力メンバーと目標について話をする時は、必ず何のために、という目的を明確にするようにしたとい。するとメンバーが目標を意識するようになり、それにつれて、自然と仕事へのやる気も高まっていくというのです。


・夢は持っているだけでは、いつまでも夢のままです。夢を夢で終わらせないためには、夢に向かって一歩踏み出し、歩き続けることです(p43)


そして次の段階は、ゴールや目標の設定を妨げている心のブレーキを知ること。目標達成のための行動を妨げている心のブレーキがあるので、そしてそのブレーキの外し方を学ぶのです。そのブレーキを軽くする方法は、夢やゴールを小さくすればいいという。


つまり、ゴールの構成要素を分解して書いた設計図を用意して、ゴールを手にする工程を細かく分割するのです。細かく分割することで、目標が小さくなってブレーキが軽くなるのです。また、目標に向かう途中の過程を意識して、ゴールに向かいだしたスタート地点をゼロとすると、現在はどれくらい成長しただろうかと考えることで、前向きになれるという。


一般的な内容でしたが、小説形式でとても読みやすい。谷口さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・世の中にはどうすれば成功するかを知っている人は、山のようにいる。しかし、それを実行する人は、ほんのわずかな人だけ。(p234)


・失敗や挫折の意味づけを変える方法です・・《失敗は、次回の成功のための糧になる》《成功している時は浮かれるが、失敗した時は学習する》《失敗や挫折は、魅力的な人になるために必要な体験》《失敗は、最大の学習と成長のチャンス》といった意味に変えてみるのです(p119)


ザ・コーチ 最高の自分に気づく本 (小学館文庫プレジデントセレクト)
谷口 貴彦
小学館 (2016-11-08)
売り上げランキング: 91,824


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次

第1章 人生の転機
第2章 目標の達人への道
第3章 価値ある恩恵
第4章 障害
第5章 始まりの日
第6章 真実が姿を現す時
第7章 自分に正直に生きる
第8章 ネクスト・ステージ



著者経歴

谷口貴彦(たにぐち たかひこ)・・・1959年東京都生まれ。高校卒業後、パティシエ修業を開始。その後、海外旅行の添乗員、外食産業マネージャー、住宅メーカー営業マン、リフォーム会社営業課長、教育インストラクター等多彩な職業に従事。2003年、プロコーチとして独立


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