忙しい人ほど、時間の使い方を考えなくてはいけないという話をさせていただきましたが、今回は、「自分のために使える時間がたくさんある人」にも時間の使い方が大切！という話をさせていただきます。



比較的時間に余裕がある人がいらっしゃるのですが、自分のために使える時間が多い人が陥りやすい症状というのがあります。



それは、「余った時間を悩む時間にしてしまう」ということ。



私が診させていただいた方に、ある症状で悩んでいる方がいらっしゃいました。



その方は、まだ二歳になるお子さんを抱えていたのですが、たびたび長文のメールが送られてくるのですね。



内容はと言うと、「不安でしょうがない」というものがほとんど。



私は、来院していただいた時に、一日の生活状況について、かなり詳しくお話を聞きせていただいたのですが、一日の中でパソコンやスマートフォンで、自分の症状について調べることが日課になっているそう…。



インターネットを見ているとわかるのですが、「この食品は癌になる」「病気の原因はこの食べ物の可能性がある」などなど、調べれば調べるほど不安が増してくる情報が恐ろしいくらい多いのですね…。



身体の症状について調べていると、「難病なのではないか？」と不安になってしまったり、「このまま死んでしまうのではないか…」と考えるようになってしまったり、時間があるからこそ、どんどん情報の渦に飲み込まれていってしまうのですね…。



そんな方に「大丈夫ですよ！」と言っても、本当に理解していただけません。「よかったです！これで安心しました！」と言って帰っても、次に来院せれるときにはまたどんよりと落ち込んでいらっしゃるという感じ…。



余った時間を、「自分を向上させるための時間」にできればいいのですが、ほとんどの場合、不安を強くするために時間を使ってしまうのですね…。



習慣になってしまうと、なかなか抜け出せなくなってしまい、「問題を解説するために悩む」というよりも「悩むために悩む」という状態になっている方が本当に多い印象があるのです。



自分の身体を向上させるために、情報を集めていたのに、「悩みを増やすため」に情報を集めていることに気づけくなってしまうのですね…。



だからこそ、余った時間を「自分を向上させるための時間」に使っていくことが何よりも大切です！



体力がないのであれば、とりあえず三十分休みなく歩いてみる。SNS依存で悩んでいるのなら、一度ケータイの電源を切って生活する時間を作ってみるなど、なんでもいいので、自分を変えるために行動することが大切なのです！



悩み癖のある方は、「やらない動機」を探すことが得意になっています。



やらない動機を探すことに時間を使ってしまっている方もいるくらいで、とにかく行動してから悩むようにすること、そして、やらない動機をあれこれ考えることをなくすことを習慣化していくべきです。



私は「これで解決するような気がします！」とお礼のメールをもらうことが多いのですが、飲み込みが早いと思った人ほど、行動に移すことができないような気がします。



「思いの力は現実になる！」といくら言ったところで、念じ続けるだけでフルマラソンを完走できるようにならないでしょう。



だからこそ、余った時間を、「自分を変えるための時間に使う」そして、「自分を変えるための行動に移す」ということが何よりも大切なのです！



時間があるときこそ、未来の自分のために、今ある時間を使うべきです。



時間は、何もしなくても過ぎていきます。一分過ぎたということは、一分死んだということに他なりません。



時にとことん悩むこと、立ち止まって考えることも必要かもしれませんが、悩んだところで、向上するのは「悩む力」くらいなもの。



自分を変えるのは「行動」だということを忘れないでください。

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