磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

はる咲きの山茶花(さざんか)に:Se son rose fioriranno

2017-03-08 17:33:01 | 水彩画・デザイン画


"La vela comunicazione" tra gli altri e io e tuo, so che sia molto complicato e difficile. Ma tento di sentire e trasmettere “amore” non decorato. Stamattina ho dipinto i fiori (foto di oggi) ricevendo la ricchezza simile da Lolo. e ho aggiunto un boccio di rosa fantasia mia fra quelle camellie giaponiche. Se son rose fioriranno. Tomoko Kasahara 3. 2017

今朝、夢中で水彩画を1枚描き上げました。我が家の道路向いにある、1本の「玉つくり」に刈りこまれた庭木、山茶花のはなです。

さざんか、さざんか、咲いた道
焚火だ、焚火だ、落ち葉たき

思わず口ずさむ、子供のころに習った歌。冬の花では?

お向さんの山茶花は、椿との自然交配種で、春先きまで楽しめる品種らしい。3月に入り、ハラハラと花が散りはじめ、土の上に花びらの絨毯が出来る。しばらく開花は続くけれど、最後の盛り上がりで、一生懸命咲いている感じが伝わってくる。

朝一番にカーテンを開ける東側の窓から、まず目に飛び込んでくるのは、花姿と花色の華やかさ。脳裏に焼き付くほど明るく美しい。ぽっこり丸く刈り込まれている全体像は、まるで、ヨーロッパ各地の庭園で見かけたレモンの植木のように愛らしい。

白、ピンク、赤、斑が入っている花色、グラデーションになっている花色、一輪一輪、微妙に違う花弁と花姿、「本当に同じ一本の木につながっているの?」と頭を抱えながらも、心奪われてしまい、2メートルはある木の下で足が止まる。(もちろん車道側から。挙動不審者と思われていないことを願いたい^-^;)


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水彩画は、西洋磁器の絵付技術の向上に、とても便利な勉強方法だ。光と影や、透明感、そして、形の表現力が身につく。描いている間には、無心で向き合っていることもあり、哲学的というと格好はよいが、何やらどうでもいいことを、描く対象と会話することもある。

山茶花の花々と会話しながら、学ばせたもらったこと。
”お互いの違いを確かめ合って、違いの中から自分のあり方を確認する、人と人とのコニュニケーションと、似ているねえ~。”

それで、私は、この水彩画に、異質だけれど、空想のバラのつぼみを、彼らの間に描き加えてみた。新しい気づきが生まれるだろうか?

「バラなら咲くだろう。Se son rose fioriranno」
イタリアの古くからあることわざ。私の大好きなフレーズの1つでもある。

「セ・ソン・ローゼー・フィオリランノ」
恋愛が成就するかどうか、のときに用いられることが多いけれど、広義に、「本当に優れた人かどうか、あるいは本当に好ましい状況かどうかは、おのずとわかるものだということ。(イタリア語とっさのひとこと辞典解説より)」のよう使われる。


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イタリア流(私流?)、あれも考え、これもやって、それもありかもしれない、と。これからの季節、どんな新しい世界が、私や、私の周りで生まれるだろうか?はる咲きのさざんかを描きながら、なんだかワクワクした。

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そんなに、手軽に散り急がせないで、くださいませ。
スピードや、利便性だけでは、ないのだから。
結果は、おのずとわかるでしょ?
あれこれと、お節介にコメントをしたくなるけれど、これはこれで、憎めない。私好みのペイネ(仏)の挿絵を添えて。


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