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イギリスのEU離脱問題

2016-06-29 10:37:32 | 時事
このところイギリスの国民投票で、EU離脱が決定したということで、色々な問題が取り上げられています。

私は実のところこの問題にはあまり興味がない、というよりよくわからないためこのブログでは取り上げないつもりでいました。しかしあまりにも多くの情報番組やメディアで取り上げており、何となく無視できないような感じになっています。そこで少し勉強してみました。

この欧州連合(EU)の話が出たころは、私がよくヨーロッパにも行っていた時期でしたので、国を移動すると通貨の交換が面倒で気をつけないとどこのだかわからなくなるとか、オランダなどはパスポートチェックが厳しくかなり時間がかかる等が統一されればよい程度に思っていました。

実際にこのころには、フランス・ドイツ・イタリアなど6か国が欧州共同体(EC)を形成していましたが、あくまで経済的なものだけであり、統一されているという感じは全くありませんでした。そのあとスペインなども加わり、1985年ぐらいにその基本ができたようです。

その後ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが統合されたり旧共産諸国が民主化され、こういった国も参加し現在の28か国という巨大組織が出来上がったようです。これが一つの国家に近づいたのが1998年の通貨統合・ユーロの導入です。しかしこれでもイギリスは自国のポンドを守り、ユーロは導入しませんでした。

この通貨統合で私が若干疑問に思ったのは、統合前にオーストリアのグラーツという町からパリに移動したことがありました。当然シリングとフランという異なる通貨を使用したわけですが、それを日本円で計算して使っていたわけです。そのころでグラーツとパリではほぼ2倍の格差がありました。つまりグラーツでは100円で買えたものがパリでは200円になっていたわけです。

これだけ経済格差があるのに、同一の通貨をうまく使えるのかというのが私の疑問でしたが、EU国内での経済格差という問題が今回のイギリス離脱の原因のひとつの様でもあります。多分ドイツ統合でも、東と西の格差はかなり大きく、富んでいる西ドイツはかなりの負担を強いられたはずですが、もともと同じ国であり同じ民族ですので、不満が出ることは無かったのかもしれません。

しかしEUのように多民族の集まりであると、先進国という富める国が、貧しい国を援助するために負担が増えるのは不満が出ても当然のような気がします。イギリスの国民投票では移民問題などが大きく取り上げられていましたが、基本的にはこのような経済問題の一つの表れという気がします。

日本への影響について続けるかもしれません。

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