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毛髪検査で健康状態解析へ

2018-01-02 10:49:47 | 健康・医療
毛髪の形や成分の変化から健康状態を解析する技術を開発するため、理化学研究所とアデランス、ヤフーなどが共同研究を始めると発表しました。

今後2年間で技術を開発できれば、生活習慣病の改善や適切なサプリメントの提案などの活用をするようです。将来は医療機関の参加を得て、ガンや認知症などさまざまな病気の早期診断に役立てることを目指すとしています。

理化学研究所のチームリーダーによると、毛髪は現在、麻薬や薬物の検出に使われていますが、ガンや糖尿病などの患者では特有の成分変化が起きるとの論文もあるようです。ストレスや過労で抜け毛や白髪が増えることも知られていますが、毛髪に起きる変化と健康状態の悪化を関連付け、程度が分かるような基準を作成するようです。

確かに毛髪は人間の排泄機関の一つとも考えられており、体内に吸収された物質が毛髪にたまるということはよく知られています。実際に麻薬や覚せい剤も毛髪検査によって見つかるようです。現在でも有害金属や必須金属分析である「毛髪ミネラル検査」は、色々な機関が実施しています。

血液や体液では分析が困難な物質でも、毛髪という個体に固定されていると比較的正確な検出が可能となっているようです。こういった成分分析だけでなく、形なども変わるようですので、特定の疾病との関連が分かれば、有効な診断手法になるのかもしれません。

また毛髪検査の利点として、血液や尿の検査ではその時点の健康状態しかわかりませんが、毛髪は1か月に1センチ程度伸びるため、約12センチあれば過去1年間の健康状態を調べることができるとしています。

私も昔悪性の円形脱毛症になったのち、何とか治り新しい毛が生えてきましたが、最初は産毛のようなものから始まり、徐々に太くなっていき髪の毛らしいものに変わっていきましたが、結局元の太さまではもどらず、かなり細い毛となって現在に至っています。

理研などはまず全国の健康な約1万人を対象として、毛髪20~30本を提供してもらうほか、健康状態や生活習慣のアンケートに答えてもらい、データベースを構築します。2年間で解析技術を開発できれば、医療機関の協力を得て、ガンなどの早期診断に結びつく物質や成分変化の特定に取り組むとしています。

これはまだ計画段階ですが、毛髪のもう一つの利点は、採取にまったく問題がないところがありますので、面白い診断法が開発されることを期待しています。


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