ごっとさんのブログ

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人間の寿命は125歳?

2016-10-20 10:31:36 | 自然
先日デンマークの大学の研究グループが、ニシオンデンザメ28匹の分析をしたところ、年齢が最も高かったのは全長5メートルのメスで、392歳と推定されると発表しました。

これまでの脊椎動物の中では最も長寿であるとして注目を集めています。それにしても約400年も生きるというのはすごいことです。

私は昔から寿命という物に興味を持っていました。生物の寿命は理想的な生き方をすれば、種によってほぼ決まっているようです。これが何によって決まっているのか一時いろいろ調べてみましたが、明確な答えは出ていないようです。

このなかで最近アメリカの研究グループが人間の寿命について面白い発表をしました。研究グループは、世界の40の国と地域の、最長でおよそ100年分の人口統計をもとに、年齢層ごとの寿命の延び方を分析しました。それによりますと、各国の平均寿命自体は延び続けているが、一方で、100歳を超えるような最も高齢の年齢層については、1980年代以降、寿命は延びなくなったとしています。 

さらに、長寿の人が多い日本やフランスなど4か国で最高齢の人が亡くなった年齢を調べたところ、1970年ごろから1990年代前半までは毎年0.15歳ずつ延び続けたが、122歳まで生きて歴史上最も長寿と確認されているフランス人が亡くなった1997年ごろからは下がる傾向にあるとしています。統計的に解析すると、将来的に125歳を超える人が出る確率は1万分の1未満であると結論付けています。

人間の寿命についてはこれからも延び続けるという説もあるようですが、研究グループは医療が発達しても寿命には限界があるとしています。

実はこの寿命が125歳という説は日本では昔から有名でした。早稲田大学の創始者である、大隈重信が主張したとされています。もう100年以上前の話ですが、当時の生理学ではすべての動物は、成熟期の5倍の生存力を持っているというのが通説でした。そこで人間の成熟期が25歳として、その5倍の125歳まで生きられるということになったようです。

この説が当時受け入れられたわけではないようですが、早稲田大学ではこの125という数字を意味あるものとして今でも重視しているようです。今回の研究結果の125歳限界説は、あくまでも現在の医療というのが前提です。近年盛んになってきた再生医療というのは、いわば古くなって使いものにならない器官(臓器)を新しいものに交換するという技術です。

私はそれほど長生きしたいとは思っていませんが、こういった技術が進歩し一般化するようになれば、この125歳限界説も打ち破れるような気がしています。

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