ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

人はなぜ病気になるのか その2

2015-10-05 10:19:40 | 健康・医療
前回病気になる最大の理由は、微生物による感染症であると書きましたが、その続きとしてもう少し人と微生物のかかわりについて書いてみます。

生活環境中には、多くの微生物が存在し、これが体内に入ってきて感染症となるわけですが、もともと人間の体内には多くも微生物がおり、いわば共存しています。たぶん人間の場合は共生とまで行きませんが、例えば草食動物は明らかに共生しています。草食動物は植物を食べて生きていますが、その成分であるセルロースを分解する酵素を持っていません。ですから自分で消化することはできず、腸内に生育する微生物が分解してくれたものを、吸収しているわけです。人間でも大腸に生育する乳酸菌などによって、整腸作用を受けているのかもしれません。

そのほかの部位にも常在菌と呼ばれる微生物が、多数住んでいます。これは日和見菌(ひよりみ)と呼ばれ、通常は何の悪さもしません。私はこういった菌は、病原菌などが入ってきたとき、増殖を防ぐなど若干役に立っているのではないかと思っています。ところが何かあると、増殖し始めるのです。通常はそれほどひどい症状にはならず、のどが痛い、胃腸が痛い、微熱が出る、頭が痛いなどですが、2日もすれば免疫が働き治ってしまいます。しかしこういったものが、慢性疾患の原因になることもあるようです。

ウイルスで有名なものが、オタフク風邪です。子供のころオタフク風邪になり、治ってもこのウイルスはごく一部が神経節などに残っています。これが何十年後かに増殖し始めて起こる病気が、帯状疱疹というかなり厄介なものです。以上のように長々と書きましたが、病気になる原因の大部分は微生物感染といえるでしょう。

次の原因が老化です。老化とは何か、なぜ老化するのかなど、いろいろ難しい問題はあるのですが、ここでは単に歳をとって臓器などの部品が劣化したり、色々な機能が衰えてくるために病気になるという意味です。ただし何歳ぐらいか老化するのかというと、これははっきり決めることはできません。電化製品などでも、新品から2,3年で部品が劣化して故障したりすることもあるように、老化的な現象が若い時に出ることもあります。

それでも人間は非常に多くの臓器や器官の複合体ですので、使っているうちに消耗したり、やや傷んだりという事故が生じる、こういう感じのイメージです。これは個人差が非常に大きく、同じような環境にいても、早く出てしまったりすることがありますので、ある意味防ぎようがありません。いろいろ若さを保つための秘訣など出ていますが、あまり効果があるとは思えません。

以上のように病気になる原因の2番目は老化と考えています。もう少し続きます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿