ごっとさんのブログ

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夜型人間無理して朝方はリスク

2018-05-01 10:43:26 | その他
宵っ張りで、朝に無理して起きている人は、早寝早起きの人よりも早死にする確率が高いという論文が発表されました。

私は基本的には夜型の人間だと思っています。これはよほど寝不足の状態が続いていない限り、夜遅くなっても眠くならず何かあると遅くまで起きていることが多いためです。ただ朝が起きにくいかというと、目覚ましで起きれば、睡眠時間と関係なくすっきり起きられますので、朝が駄目ということもないようです。

会社に勤務していたころは平日は大体7時に起きるという習慣ができていました。これは前日麻雀や飲み会があり寝るのが遅くなっても変わりませんでした。昼に眠くなることはなかったのですが、常に睡眠不足で(本当かどうかはわかりませんが)休日は昼まで寝て解消するという生活でした。ですから典型的な夜型人間とはやや異なっているのかもしれません。

さてこの論文はイギリスサリー大学の研究チームですが、イギリスでの43万人以上を対象に行われた6年半の研究調査によると、夜型人間は朝方よりも死亡リスクが10%高いことが分かったとしています。

研究チームは、これは無視できない健康問題であるとして夜型人間は仕事の開始時間と終業時間を遅くできるようにすべきだと論じています。

この調査は一般のデータベースから38歳〜73歳の約50万人について情報を集めました。対象者は自らを「間違いなく朝方(27%)」、「どちらかというと朝型(35%)」、「どちらかというと夜型(28%)」、「間違いなく夜型(9%)」のいずれかに分類し、さらに体重や喫煙習慣、社会経済的地位を記録しました。

全部で1万500人の死亡例が6年半にわたり記録されました。その結果、「間違いなく夜型」の人たちは「間違いなく朝方」の人たちより死亡するリスクが10%高いことが分かりました。

このタイプの人たちは、精神的疾患、糖尿病、胃や呼吸器の不調にかかる割合が高く、一日あたりの睡眠時間が短い結果となりました。また喫煙、アルコール飲料やコーヒーの摂取、違法薬物の使用の確率も高いようです。

これは夜遅くまで起きている人の体内時計が、外部環境と合わないことが死亡リスクが高い原因ではないかと分析しています。また精神的ストレスや、体と合わない時間帯の食事、運動不足、睡眠不足、一人で夜起きていること、もしくは薬物やアルコールの使用なども原因の可能性があるとしています。

こういった疫学調査での10%の差がどの程度意味を持つのかわかりませんが、夜型の人が働きやすい環境を整えるといった社会システムを変えるほどのことでは無いような気がします。


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