「世界の車窓から」を堪能し、
炭水化物とチキンの高カロリータッグ
をいやというほど味わった後、
10時間後に
アスワンに到着!
チュニジアの砂漠もこんな匂いがしたなぁ。
客引きもさほど激しくなく、のんびりした風情。
私たちはカイロからネットで、アスワンの安宿を予約していたので、
まずは荷物を置くために、宿に直行することに。
しかし、アスワンの道は
凹凸大魔王なり!!
乾燥した砂漠地方ということもあるけれど、
巨石が地面に埋まっていたり、
突如穴が開いていたり、
乾燥地帯なのに水たまりが出来ていたり、
ま~、トラップの激しい事(笑)。
青息吐息で二つのガラガラキャリーケースを引っ張りながら、
地元民に宿の場所を尋ねつつ、
白糸の滝のような汗を流しながらの宿探しです。
そして、30分後、ついにバックバッカー御用達と見ゆる
ホステル「キーラーズ」に到着!!
何と部屋番号は222!!
スーパーエンジェルナンバー!!
こりゃ幸先よし!
(注:部屋はごくごく普通の安宿です。
写真映りは綺麗ですが、それはフォトマジック!)
早速フロントに下りて、
翌日のアブシンベル神殿ツアー
(日本や現地の旅行会社から買うより、
安宿から直接交渉で購入するツアーの方が
概して安い。もしくは無理難題が叶う)を買おうと思ったら、
どこかで見たカップルが!
あれ~、カイロのラムセス駅のホームにいた、
あの中国人カップルではないですか!!
このお二人!!
むちゃくちゃ優しいカップルなのです(^o^)/
まさに千載一遇。
思わず、英語で話しかけてみる。
「ニイハオ(ここだけ中国語)!
あの~、カイロのラムセス駅にいましたよね?
この安宿にチェックインとはまさに運命を感じます!
この後、時間あればランチでもどう?」
私は他人との距離感がまったくないので、
突然のお誘いは得意技(笑)
その中国人たちは微笑を浮かべながら、沈黙…。
あれ、何か失礼なことを言ったかな?
再び、沈黙…。
そして、判明したことは、
彼らはほとんど英語が出来ない…。
納得です。そりゃ仕方ないとです。
奥さん(彼らは若い夫婦だそうな)は
まだかろうじて片言の英単語は話せるけれど、
旦那さんはまったく駄目みたい。
でも、言葉の壁なぞどうでもよいのです。
彼らに何かを感じた、
自らの直観こそが大切!
とにかくジェスチャーを交え、意気投合し
(会話がほとんど成立しなくても心は通じ合える。笑)、
道ばたの親父が売っているピタサンドのランチを食べてから、
一緒にイシス神殿に行くことになりました。
しかし…、
離れ島に聳えるイシス神殿に辿り着くためには、
渡し船に乗らないといけません。
しかし、
ここはエジプト…。
アラブ商人たちが
手ぐすね引いて、
船着き場で
旅行者たち(獲物)を
待っています(-_-;)
久々の
ネゴシエーションタイム、
スタートです!!
チーン!!!
私の場合のアラビック交渉術として、
まず、彼らの言った料金の
半額以下を提示します。
相手は間違いなく、
「え~、ちょっと何を言っているのよ。
そんな料金ありえなーい!!(何故オネエ?)」
と大仰にのけぞります。
しかし、そこでひるむなかれ。
中東では攻めの一手で相手を刺します(笑)。
だって、絶対に十倍くらいの料金を最初に言いますので(-_-;)
そして、
私たちの提示した最低料金と先方の希望料金を
ジリジリと中庸に近づけていき
(下手すると10円単位まで)、
沖縄の蛇VSマングース
のような、ジットリとした交渉のリングに
突入していきます。
そして、
あまりに商人たちが折れない場合や、
相手が高飛車な場合は、
お決まりのセリフを吐きましょう。
「じゃあ、いらない。
他を当たるからいいよ!!」
そうすると、
ほぼ100%の確率で、
ワラワラと再び寄ってきて、
料金交渉が再スタート(笑)
いやぁ~、面倒くさい。
しかし、これは中東旅の一種のお遊びです。
本気で希望額にしたいわけではないけれど、
現地の商人たちとコミュニケーションを図りながら、
あーだこーだと交渉していく
中東セレモニー
なのです(笑)!
そう、これこそ、
中東旅の醍醐味!
アラビアン絵巻の真髄!
着地点は大体見えているけど、
言われた額を鵜呑みにするなんて、
そんなケツの青いことを言っていては
「侍の国、ニッポン」の名がすたる(笑)。
結果、四人で500円程度になり、
満足いく勝利を収めました。
だって、絶~対に、
相手は損していませんので(笑)。
とりわけ、
オフシーズンのエジプトでは
観光客はありがたい収入源なはず。
私も過去にトルコのイスタンブルで
ゲストハウスをやっていたので、
彼らの心情や状況は
ある程度分っているつもりです(笑)。
もちろん、
最初から善良かつまっとうな料金を
提示してくる、
神様のような商人もいるので、
ここは見極めが大切です。
そういう人からは、
気持ちよく、その価格で
モノやサービスを購入しましょう(笑)。
まともな店で変に値切ってはいけません。
そりゃ自分の品格を下げているようなもの。
ただし、
「5個買うから、
1つサービスして」
くらいは言ってみる価値ありです(^o^)/
それと、「TIME IS MONEY」
ですので、時間のないときも
適当な着地点で手を打つことを
お勧めします(^o^)/
損しても、死ぬような額でないので(笑)。
…って、何の講座なのかしら?
「NHK講座 中東での正しい値段交渉」
とかの講師をやりたいなぁ~!!とにかく、
30分くらいの交渉バトルの後
(中国人カップルも、アイフォンの翻訳機能片手に
頑張って交渉参戦してくれた。笑)、
やっと、こじんまりしたボートに乗船して、
四人でイシス神殿まで向かいました(^o^)/
ご覧ください!!
こげに美しい場所です。
この数分前に交渉バトル(実際のバトルでないにせよ)
があったとは思えない、桃源郷のような雰囲気(笑)。
苦労して上陸しただけあって、海に囲まれた美しい神殿は波動も高く、
悠久の歴史を肌で感じられる素晴らしいパワースポットでした!!
イシス神殿は小さいながらも、いくつかの
ブロックに分かれているので、
私の残念な知識より
以下の掲示板をご参照ください(-_-;)
これじゃー、わからんって(笑)。
「地球の歩き方」に写真が多分
山ほど掲載されているので、
照らし合わせてみてください。
↑
丸投げ!!
で…、癒しのイシス神殿満喫の後、
もちろん…、
あのヌビア人の船頭さんが
しっかりと岸で待っていてくれました(笑)。
悪い人ではなかった(^o^)/
シュクラーン
ジャズィーラン!!
(アラビア語でありがとう!)
グォーンキューの寝台車でカイロから10時間
移動した後のアスワン、そして休みなくすぐに
イシスを観光したので、
疲れ果てた私たち4人は
夜のアスワンスーク(市場)へ!
そして、ローカルな匂いプンプンな
食堂で夕食を食らい、
その日は終了。
ちなみに…、メニューは
チキンオンリー!!
完全に
体毛=羽毛化しています。
実は暑さゆえ、
激しくビールを飲みたかったのですが、
アスワンはバリバリの保守イスラム系なのか
(カイロはちょっとゆる~い)、
一切街でステラビールは見つからず(-_-;)
無念の
ノンアルコールディ!!
そんなことより、
あ~、中東の値段交渉ノウハウとか
余計な話を書いていたら、
本日のブログで
アブシンベル神殿まで
辿り着けなくなってしまった(-_-;)
次回、いよいよ、アスワンの雄、
アブシンベル神殿に到着!!
(って、本当かなぁ~。寄り道が多いのよ、文章に…)
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