有り得ない奇跡

本当は愛されたいからじゃなくて
ただ誰かに分かって貰いたいだけ
気を重くさせるだけなんて想いは
独りで決め付けた観念に過ぎない
そぐわない事にして奔り出したら
ずっと心の隅に何とかなると抱き
本当に出逢おうとしないのは自分
分かって貰いたかっただけなのに
愛しか道がなかった末に穢れた体
分かって欲しいなら人ぐらい選べ
連んで否定し合うなんて滑稽な中
虚構の絆は刃と成りて心に刺さり
残骸となった想いに縋り付いても
もう輝かず何一つ救われはしない
小さな世界は生まれて滅ぶ輪廻で
永久の場所なんて何処にもない中
互いに求め合う真実の絆は煌めく
永遠の有る無しなんて愚問よりも
笑い合える方が大切に決まってる
絆がある気なら胸に宿している中
理由がある事に何も知らないまま
裏切られたなんて勝手に想えない
証が有る筈ないなんて幻影だから
有る訳ないが有ったらどうする?
とことん変わりまくってる有様で
有り得ない奇跡で驚かしてやろう
眠れない夜に朝まで心をノックし
開けないはずの心も思わず笑って
眩過ぎて人間不信も根負けする光
飾ってるより尖った本音が欲しい
逃げ続けながら裏に潜んでる安堵
詰まらない弁解なんて崩れ去って
必要性を失えば硬い楯も置き去り
終わりなき旅路に結末は要らない