ダーリン三浦の愛の花園

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明日のためにその291-i-dio

2018年01月17日 | オーディオ
日本版DAB果たして成功なるか。

日本のテレビ放送が、デジタル化されてから久しい。
今は「4K」や「8K」のテレビ放送が話題だが、地上波デジタルは「1.5K」に属する。
これはBSハイビジョン(2K)より、画像情報が若干少ないので、このように呼称される。
今の地上波デジタルは、昔のアナログでいう「UHf」帯が使用されている。
昔のアナログ放送時代は「VHF」「UHF」と、使用する電波の周波数帯が分かれていた。かなりご年配の方は、昔「UHF」放送が開始された当初、当時のテレビがそれに対応していなくて、UHF帯を受信できる外付けのアタッチメントを利用されていたのではないだろうか。
前述したとおり、今の地上波デジタルは、UHF帯の電波しか使用していない。それではVHF帯の電波はどうなっているのだろうか。
地上波デジタルが開始されて、VHF帯は空白となってしまった。
しかし、2016年、今回紹介する「i-dio」がそこに登場したのである。
i-dioとは、VHF帯の低い周波数を利用し、5チャンネル程の放送を発信している。
私の住む愛知県では、5チャンネル放送している。
この放送は、全国規模では行なわれておらず、現在「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿」「九州・沖縄」とブロックごとに放送を展開している。
受信エリアは今後拡大されるとのことだ。
この「i-dio」受信の方法がユニークである。
専用受信機(この投稿の上の写真を参照)を購入し、その受信機でi-dioの電波を受け、それをスマホ等へwifiで送信する。
受信するスマホ等は、事前にi-dioの受信用アプリをインストールしておく必要がある。
この発想が日本らしい。なんでもスマホに詰め込みたがる悪しき慣習である。
素直にi-dioだけを受信し、それをオーディオ装置に接続して音を出す形態が普通の発想である。
事実、2000年代初頭に、ヨーロッパで開始された「DAB」(デジタル・オーディオ・ブロードキャスト)は、地上デジタル化で空いた周波数を利用し運営されているが、受信機については、一般のオーディオ機器として販売されている。
このi-dioは無料で受信できる。日本人は「電波はタダ」と言う感覚が一般的なので、その点については嬉しいだろう。
さてこの「日本のDAB」とも言える「i-dio」どこまで普及が進むか、大変楽しみである。
私としては「スマホ」と別物として、気軽に使える「AM」「FM」に次ぐ物になってもらいたい。
オーディオ機器、専用ラジオとしての、単体の発売を期待している。


i-dio公式ホームページ

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