ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその208-チャッピー

2016年02月09日 | アメリカ映画
人間と人工知能。

「AI」
古くから使われている「人工知能」指す言葉である。
最近の「AI」技術の発展はめざましく、人の感情さえ持つことのできるものも登場が近いと言う。
今回紹介する映画は「チャッピー」
人工知能を持ったロボットの物語である。
ストーリーを紹介しておこう。

南アフリカのヨハネスブルグ。犯罪減少を目指し、政府は兵器メーカーから「AI」技術を使ったロボット型警官を配備することになる。
その成果はめざましく、犯罪発生率の減少が顕著になった。
そのロボットを製作したエンジニア、ディオン・ウィルソンは、次世代型ロボットの開発を完了した。
人間の感情を持ち、学習能力のある「人間のクローン」とも呼べるロボットだ。
彼は会社のCEOへ、そのロボットの試作品の製作を願い出るが、CEOはそれを拒否した。
諦めきれない彼は、戦闘で廃棄処分になる予定のロボットを密かに盗み出し、自分で次世代ロボットの開発を行なおうと画策する。
そして彼は、廃棄予定のロボットをなんとか盗み出すことに成功する。
しかし、犯罪者組織のグループにロボットごと拉致されてしまう。
そのグループに犯罪者型ロボットをその廃棄予定だったロボットで製作することを強要されるが......

監督は「第9地区」でメガホンを取った「ニール・ブロムカンプ」
第9地区でも、独特の世界観を持った映像を作り上げていた。
今回の映画も、彼独特の世界観があり、楽しめる作品になっている。
少し残念だったのは、ディオンと同じ会社で敵対しているエンジニアが作った、脳波コントロール型のロボットの形が「ロボコップ」で登場していた、ロボコップと敵対するED-209と酷似しているところだろう。
物語の発想が、ロボコップと酷似しているので、仕方ないことかもしれないが、オリジナルの形をしたロボットの登場が好ましかったと思う。
物語はラスト、宗教や信仰を否定するかのごとくとなる。
発展した「人工知能」さえ有れば、肉体を取り替えるように、自分の「感情」等をロボットに移植することで、永遠の生命を得られるとこの映画は語っている。
「クローン人間」にも似たこの発想、物議をかもしだすやもしれない。
監督独特の世界観を観られる、作りのしっかりした映画であるので、興味を持たれた方は是非観ることをお勧めする。

2014年、アメリカ製作、カラー、120分、2015年日本公開、監督:ニール・ブロムカンプ


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