ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその324-マン・ハント

2018年05月14日 | 邦画
曇ったかジョン・ウー

過去に、日本を舞台にした映画を沢山観てきた。
その殆どが、誤った日本の捉え方をしている。
日本的美意識が過剰すぎる演出も多々見られた。
果たして、日本人以外が見た、日本とは、どのように捉えられているのだろうか。
甚だ疑問を持つ。
今回紹介する映画は「マン・ハント」日本を舞台にした映画である。
ストーリーを紹介しておこう。

中国人ドゥ・チウは、日本の大手製薬会社「天神製薬」の顧問弁護士として、多くの裁判を勝ち抜いてきた。
ある日、彼は天神製薬のパーティに招待される。
そのパーティで、田中と言う女性に誘惑され、彼は彼女と一晩過ごすべく、日本の自宅へ向かう。
しかし、ドゥ・チウは、何者かに襲われ、気を失ってしまう。
朝目覚めるとベットの横に田中の死体が横たわっている。
焦るドゥ・チウ。
そこに、まるで図ったかのように警察が踏み込んでくる。
なんとかその場をやり過ごし、逃走するドゥ・チウであったが..........

冒頭のシーンでは、迫力ある銃撃戦を描き出し、さすが監督ジョン・ウーと思わせる。
しかし、その後がいけない。
日本の色の、いや、景色というか、描き方がおかしい。
映画の殆どは、日本の大阪が舞台となるのだが、この映画の内容が、果たして日本で撮る必用性を理解できない。
やはり日本を舞台にしてしまうと、納得できる作りになっていないのだ。
やはりこの手の映画は、アメリカで撮った方が良いと思う。
ジョン・ウー曇ったか?私はそう思った。
また、ドゥ・チウを追う刑事役の福山雅治が良くない。
彼のすかした演技が鼻につく。
しかし、後半からエンディングへの昇華は見るべきものがある。
前・中盤の間違った作りさえなければ、観るべき映画になっとではと思う。
この映画の基となったのは、1976年の佐藤純弥監督の「君よ憤怒の河をわたれ」だと言う。
残念ながら私はこの映画を観ていない。
よって比較が出来ない。
「佐藤純弥」監督は名作「新幹線大爆破」を撮った監督である。上記の作品は観るに値するのではないかと思う。
機会があったら是非観てみたいと思う。
名匠「ジョン・ウー」にしては、珍しく駄作に近い映画を作ってしまった。
しかし、彼の今までの作品は、私は評価しているので、これかも観続けて行きたいと思う。


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