沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩632 日米政府と沖縄の在り様 17

2018年02月17日 08時50分17秒 | 政治論

 勿論言うまでもなく沖縄県内(辺野古大浦湾)に、普天間返還代替施設として米軍新?基地を建造しなければならないような、軍事上の確固たる理由など金輪際ありはしなかったのは、今更わかりきったことである。米国としては、元々キャンプシュワブを中心に一大新基地をおっ建てる旧来の計画が歴然としてあったのであり、渡りに船で「普天間返還」代替施設などと銘打って、いわばどさくさまぎれにおのれらの計画通り、この辺野古新基地を(濡れ手で粟で)手に入れようとしているのだ。先ずこの事実を我々は重々確認し、県民及び国民に確実に周知せしめなければならない。

 そしてまたいよいよ益々、国際的な現代ミサイル戦略事情が、地上殴り込み部隊である海兵隊の存在価値をゼロにしつつある。ましてやその不要になったはずの海兵隊のための新基地が、全くの税金の無駄遣い、犯罪的な亡国的国策であることは最早多くの論を待たない。このわかりきった理屈が今この国では、まともに正当に通用しない仕組みになっているのが問題だ。そして「辺野古唯一」を馬鹿の一つ覚えに繰り返し、何が何でも沖縄に戦争準備発進基地を押し付けようという安倍晋三一派の、頭の悪い思考停止した、あらゆる意味で「未必の故意」殺人にあたる国家犯罪が、安保ただ乗り無知無関心対岸の火事状態の、本土内地ヤマトゥの日本国民の過半の賛同の元に、「粛々と」無辜の県民を弾圧して暴力的に推進されようとしている。ある呪いに満ちた空間を我々は予感させられる。

 一方ここに来て、辺野古に活断層の存在が確認され、ついにここに軍事基地を新設する日米合作の命知らずの暴挙実態が明らかとなった。しかもそれと知りながら辺野古弾薬庫を設えた事実には識者も呆れ返っている。https://ryukyushimpo.jp/news/entry-665668.html

 毎日新聞記事 https://mainichi.jp/articles/20180216/dde/012/040/006000c?fm=mnm にあるように、「オキナワ」「フクシマ」「ヒロシマ」と特記される特殊な象徴的な時空間が、まるでどうしようもない「政治的理由」(既に安倍晋三はじめ多くの関係者がこれを証明している)というでたらめで、沖縄基地負担がなし崩しに扱われるこの腐りきった国情を、我々は詮方なく眺めているというのである。

 辺野古では今日もまた県警機動隊、民間警備会社、全国稼働の海保連中の、ハンナアレント的風情である「普通の市民」的相貌の国家犯罪加担が、表現の自由を正当に繰り広げる市民県民を強制的に排除軟禁し、米国の為だけに造られる戦争用の基地建設を全面的に補完している。我々の満腔の憤激がこいつらを包んで止まないというのに。(つづく)



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