私が、患者様とやりとりをさせていただく時に、
意識的に、作戦的に、よく用いる交流のパターンを、
お伝えします。
あくまで、私見です。
でも、かなり実感しています。
そうして、色々な方に、色々な場面で、
応用していただけるのではないかな~?
とも、思っています。
いきいきとした応答、しっかりした応答、
表情いきいき!
そういう応答、反応をしていただけることの多い、方法です。
わたし(ST:言語聴覚士です)が、
認知症や重度の失語症をお持の方とやりとりする時に、
自分の、どの自我状態から、
相手の方の、どの自我状態に働きかけるか。
どういう「交流」を、ねらうか。
ねらう、という時点で、結構(というか、かなり)意識的です。
でも、こういうことが出来るのが、交流分析の醍醐味だと思います。
さて。
5つの自我状態。
もう1回のせますね。
これの、
どこからどこに向かって、
発信すると、
上記のような応答をしていただけることが多そうですか?
読みながら、よろしかったら
ちょっと考えてみて下さい。
まずは、「どこから発信」にしてみましょうか。
例えば・・・
□しゃきっとしていただくには、ある程度厳しくいかないと?
⇒CP(批判的な親)からになりますね
□やっぱり、やさしく安心できる働きかけが一番?
⇒NP(保護的な親)からになりますね
□冷静な働きかけが、しっかりした応答を導きやすいのでは?
⇒A(大人)からになりますね。
□のびのびした自然な働きかけが、いいんじゃないかなぁ?
⇒FC(自由な子ども)からになりますね
□我慢強くてイイ子から働きかけてもらうのが安心?
⇒AC(従順な子ども)からになりますね
どれになりそうでしょうか。
ご自分が患者様だったとしたら、
どの働きかけをされるのが、いいですか?
どの働きかけをされたら、残念な気持ちになりそうですか?
ここで、ちょっと復習。
今出てきた、CP・NP・A・FC・ACの簡単な説明は、こちらです。
↓↓
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<P:親Parent>
CP: Critical Parent 批判的な親 父親的な自我状態の部分
良心や理想と深く関係
主に批判、批難、叱責などを行なう自我の部分
NP: Nurturig Parent 保護的な親 母親的な自我状態の部分
同情的、保護的、養育的なことを行なう自我の部分
<A:大人Adult>
大人 人間のコンピューターに例えられる部分
データーを収集し、整理、統合する自我状態の部分
<C:子供Child>
FC: Free Child 自由な子供
誰にも束縛されず自由に振舞う部分
感情的、本能的、自己中心的、積極的な部分
好奇心や創造性の源
AC: Adapted Child 順応する子供
自分をしつけたり、教育しようとした親に順応している部分です。
順応的で、我慢強く、イイ子的な面をもちます。
自分の本当の感情を抑圧している場合が多い
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さて。
答えです。
まず
いきいきとした応答を「いただきにくい」のは、
CP(批判的な親)
AC(順応する子ども)
からの、はたらきかけです。
そうして。
A(大人)からの働きかけですと、
A(大人)からの、応答をしていただけることが増えます。
ご入院中だったり、施設にご入所中だったりすると、
A(大人)からの発信を求められる機会って、実は少なくなりがちです。
ましてや、認知症や失語症をお持ちの方ですと、
回りの人から、
「わからないだろう」「難しいだろう」と思われて、
A(大人)からの発信や返信を、あてにされないことになりがちです。
(それを、発動できる働きかけが、まわりからされない)
そうして。
一番、いきいきとした応答をいただきやすいのは、
FC(自由な子ども)
からの、発信です。
(経験に根差した、私見ですよ~~)
私がねらうのは、
FC⇒FC
FC⇒NP
FC⇒A
です。
例えば、患者様が、宿題を、ものすご~~く沢山がんばってきて下さった。
というような場合。
・・・
・・・の続きは、次回にします。
(書いたのですが、あまりにも長くなってしまうことに気づきました)
ですので、
この場面で、この交流だったら、
どんな感じになるのかなぁ?
とか、ちょっと思い浮かべてみていただければ、とてもうれしいです。
それでは、本日はこのあたりで。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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