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2017年04月17日

救助者の命

戻ることのない命

踏切で・・・駅のホームで・・・絶たれた命は数知れない。

謝って進入してしまった・・・
警報機の音が聞こえなかった・・・
酔っていた、薬で意識が飛んでいた・・・

自らの命を絶とうとして進入した・・・
後ろから何者かに押されて・・・

小さな子供から、少年少女、青年、熟年、高齢・・・
いたたまれない事件事故は続いている。

どのような事情があろうとも
それぞれの命が絶たれたことは変えられない。
その命は、もう戻ることはない。
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かけがえのない命

かけがえのない命がそこにあった。
例え自殺願望者であったとしても・・・だ。
「死にたい」「生きている意味がない」
そうつぶやく人は皆、何かから逃げたいのだ。

今の状況では生きている方が辛い・・・と。
逃げたくて仕方がないのだ。

母の肺が機能せず、苦しんで苦しんで苦しみ続けている時、
母は酸素マスクを自ら外し、早く死なせてくれと願った。
しかし、母のその願いをかなえることは出来なかった。

母が生き地獄を味わっているのを
泣きながら見続けた。
今すぐにあの世に送り出してあげたい・・・と
真剣に思った。

消える間際の母の命であったが、
それでも一つのかけがえのない命だった。

今の現実から逃げたい感情が強ければ強いほど
命を絶ちたい感情も強まってしまう。
人はとても弱い生き物だ。
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自分に同じことが出来るか?

駅のホームに転落した人を助ける勇気が
今の自分にあるか否かはわからない・・・が、
自信はない。

踏切に進入している人を救い出す勇気も同様に・・・
瞬間的にどのような感情になるかの想像がつかない。

一瞬でも損得勘定が浮かんだ時点で、
いやらしいと感じるだろう。
しかし、純粋にそれぞれの命を一つの命として扱える人は
損得勘定など考えもしないのだろう。

ただ・・・残されたご遺族の気持ちを考えると・・・
色々な感情がぶつかり始める・・・。
言葉では言い表せない・・・
とても、とても重たい感情。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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