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2017年12月16日

サイレン

師走になると鳴り響く回数が増える。
それは救急車であったり、消防車であったり・・・
サイレンの音はなぜだか胸がザワツク。
ドキドキ、なのかハラハラなのか・・・どちらの感情なのかわからないが
好きな音ではないことは確かである。

母と一緒に乗った救急車・・・まだ記憶に新しい。
2014年末に一度。
2015年始に一度。
2015年末に一度。
計三度、一緒に乗っている。

一度目、職場からの救急搬送・・・脳浮腫が原因の症状で
意識もはっきりしない、記憶も、自分の年齢も言えない状態だった。

二度目、転院時の移動搬送だった。
詳しい検査を受けるために大きな病院を紹介された。

三度目、最も悲しくて、最もつらい搬送だった。
意識レベルは低く、呼吸もかなり辛そうだった。
母の最期・・・壮絶なる闘いの始まりだった。

救急車のサイレンの音というのは、車内と車外とでは全然違う。
音色の事ではなくて、受ける印象の違いとでも言おうか・・・
あの緊迫した雰囲気、不安で・・・母を見つめれば辛さが伝わり
見ていられない・・・気を逸らそうにも、目の前には常に現実があり
その現実が悪い方向へ悪い方向へ動いているのが手に取るように伝わった。

何が起きているのか、分かってはいたが
心が全くついてこない・・・そんな感じだった。

救急車に乗る人達の境遇は様々なのはわかっているが
サイレンが鳴り響くたびに、その救急車の中の状況を想像する。
想像するのは辛い状況ばかりだ。
そして母の記憶も蘇る。

いつまでもいつまでもついてまわる記憶。
救急車のサイレンの音。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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