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2018年01月02日

脳腫瘍の兆候

母の肺がん発見のきっかけとなったのは
奇しくも脳腫瘍だった。

肺がんが進行し、頭蓋内に転移していた母の変化に気付けなかった。

気付いていたのは母本人だけであり、
母のSOS信号を受信することもなく、
母からの直接の訴えさえも退けた。

母は幾度となくささやいていた。
身体がおかしい。
だるくてだるくて仕方がない。
何もできない、何もする気がしないことがある。

どこかおかしいのではなかろうか・・?

母のそういった訴えや相談を、
よくある年寄りの戯言・・・と、
相手にしなかった。

今思えば…母は日に日に元気をなくしていた。
声の張り、笑顔の回数、表情の変化・・・すべて・・・。

気付けているようで気付けなかったのではなく、
あの頃の自分は、自分のことで目一杯だった。
それだけは否定できない。

そんな調子だったから、
母の脳腫瘍の兆候にも気づけなかったのだろう。

母がおかしな返答をしてきても、
母の物忘れが激しくても、
それも年寄りにありがちな傾向なのだ・・・と。
そしてそう言った母の行動を疎ましくも感じていたあの頃。

頭の痛みを訴える母。
バファリンを服用して凌ぎ続けた母。
そのすべてが脳腫瘍の影響だったとは言い切れないが、
母を救済するタイミングはなんどもなんどもあった。

そのどれもが、自分優先で退けたことが情けない。
あと一歩・・・いや、二歩踏み込んでいれば
母を病院に連れていく段取りが出来たであろう。

発見時の母の脳腫瘍は2.5センチ。
急激に進行したのか、ゆっくりと進行していたのかも分からない。

今分かっているのは、気づくタイミングはいくらでもあった・・・
ということだけだ。

脳腫瘍の兆候だとは気付けないまでも・・・
単純に、母の訴えを真に受ければいいだけの事だった。
それが出来なかったことが情けないのである。

もう、どうすることも出来ない事だが、
このブログに立ち寄っていただいた誰か一人でも、
はじめの一歩を踏み出すきっかけとなるのであれば
それだけで心が救われる思いになる。

だからこうして、時折つぶやく。
あの時、こうしておけばよかった・・・と。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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