癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

父が入院することになった。
病気でもなく、体調不良でもない、なんの緊急性もない。

理由は・・・今後の為。

年末の体調不良から18日が経った。
依然として、父の嚥下力は戻らない。
誤嚥という心配と背中合わせの状況が続いている。

食事の量は2/3まで戻ったが、
ミキサーを掛けた食事に味わいはない。
普段よりも、美味しく食べることが出来ない父にとって
食事の規制は何よりも辛い。

先日、そんな父を見兼ねて「受診検査」の意向を伝えた。
嚥下の力が低下している原因追及と
今後、嚥下力を戻す・・・少しでも快復出来うる手段があるのなら
その方法を試したい。
それが、治療となるのか、訓練となるのかはわからない。

ただ、このまま何もせずにただ、快復を待っているよりも
僅かでも希望を持てているうちに何とかしたい。

そのためには、父は入院する必要がある。
入院と言っても2泊3日。
検査入院というほど大げさなことでもない。

心配なのは、父が病院嫌いであることだった。
実際、施設職員さんには入院することを拒絶しているとの報告。
私が聞いたところで首を縦には振らないだろう・・・
そう思っていた。

しかし、今日の父は違っていた。
私の説明方法がうまかったのだろうか・・・
いやそんなことはない・・・
私の顔を見たから安心してくれたのか・・・

理由なんてわからないが
父が入院に同意してくれたことに違いはない。

「男が一度首を縦に振ったからには
ドタキャンは受け付けないよ」

というと、父は笑っていた。

なにがおかしかったのか・・・（笑）

明後日、父は入院する。
食事を・・・普通の食事を取り戻すために、
僅かな望みをつなぐ入院。


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