今回の記事は、いつもながら私見が山盛りですので、うのみにしないようお気を付けください。

発達障害というのはそもそも理解が難しく、誤解を受けやすい障害です。噂によると支援機関や精神科医でも理解していない人がいるとかいないとか。

まず、発達障害というのは「先天的な脳機能障害」のことをいいます。
ウイングの三つ組みで言われる、「社会性・コミュニケーション・想像力」の障害については(私見です)二次障害的なものであり、障害そのものではありません。

つまり、「コミュ障だから発達障害」というのは、例えていうなら「熱があるからインフルエンザ」というようなもので、ただの風邪かもしれませんし、骨折から来る発熱かもしれません。

受診する人は現在の症状によって困りごとがあるには違いないのですが、診断の際に親や近親者の証言や記録を確認するのはそれらが「生来のものであるか、生育環境によるものであるか」を調べるためです。

発達障害は先天性のものを言うので、後天的にウイングの三つ組みのような症状が発生した場合は愛着障害とかその他の精神疾患であると診断されます。

さて、ではその「脳機能障害」がなぜウイングの三つ組みを生むのか、ということになりますが、これについては「共感能力」と「自己否定感」が問題なのだと考えられます。

人間は本来、自分で理解したことについて、自分の感情に従って、自分のやり方で行動するというのが当たり前です。当たり前すぎて文章にすると違和感があります。

しかし、発達障害者は感性が独特なので「自分の理解」や「自分の感情」を否定されがちなのです。
イメージが難しいですが、例えば周り中がヘビメタファンだったとします。中には爆音が苦手な人もいるでしょうが、そういう人に対し生まれた時から「うるさくなんかない。超楽しいじゃないか!」と言い続けたらどうでしょう?
(ひょっとしたらですが)「大きな音で頭が痛くなりいたたまれない」イコール「楽しい」という理解をしなくてはならないのではないでしょうか?

あるいは、愛着障害の記事でも書きましたが、赤信号を見て周囲の全員が「あれは青だ」と言ったら、赤く見えていても「青」と言うようになるでしょう。

物事の理解をそのようにしていったら、自分で理解して、自分の感情に従って、自分のやり方で行動するということがかなりチグハグになっていくでしょう。これが発達障害の「よくある症状」なのだと私は理解しています。

こういった症状はすなわち先天性の異常ではないので、「私はヘビメタ大好きだけど、あなたは嫌いなんだね」という理解が周りにあれば発症しないと考えられます。

しかし、「大きな音が極端に嫌い」とか、「赤いものが青く見える」ということについては先天性のものですから今のところ精神薬による一時的な対症療法しかみつかっておらず、治す方法はない、ということのようです。

そして、私はそもそもこういった先天的な症状については単に相対的に少数派だというだけで、「異常」とか「悪い事」と思っていないので、「治す」必要があるのかということにも疑問を感じています。


発達障害ランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 成人発達障害へ
にほんブログ村