これって何なんですか？
ある病院にて１００名ほどの職員の方々を対象に
フィジカルマネジメントを２時間ほど御披露しました。
ずいぶん以前のことになります。
やさしい接触、相手が自律的に動く介護動作、
触れるだけで伝わるこちらの運動エネルギー、
空間接触のありようなどなど。
途中、ちょっと調子に乗ってきたので
（調子に乗り過ぎたので）
医師、看護師、検査技師の方々も大勢いらっしゃる中で
ある看護師の人に私の正面に離れて立ってもらい
私がふと「ありよう」の話をしながら
あなたの背中がとても凝っている感じですね？
と伝えると驚いた様子で「えっ？はい、そうなんです」
すると、他の看護師から「またあ、打ち合わせ？」
私が続けて「ほらもう楽になっているはず？」
と告げると「ホントだ。不思議」
すると「うそーっ、あなた、やり過ぎ」と
驚きと笑い。とても楽しい雰囲気となりました。
そんなこんなで終了し、このフィジカルマネジメント体験を
計画していただいた副院長さんから
そうだ、Ａさんに代表してもらい感想を聞きましょう。
と事務職のＡさんをご指名。
するとＡさんがこうおっしゃいました。
とても面白かったのですが、これって何なんですか？
一生懸命教えていただいたのに
大変失礼かとは思いますが、
何をしているのか分からなくて・・・
副院長さんは「なるほど」と受け止められ
フィジカルマネジメントの奥深さに触れた気がします。
と締めくくっておられました。ありがとうございます。
その時のＡさんの疑問には
私はニコッと微笑んで何も返していませんが
もしもあの時に答えるとすれば
（全員が引くのを承知で答えるとすれば）
自然治癒力と免疫力を向上させるのが目的です。
となったでしょう。
まっ、これは何？と問われれば
体にいい、生活にいい、仕事にいい、自分にいい、関係にいい、
ことなら何でもあてはまるのがフィジカルマネジメント
ですので、何でもいいんですが、
どうしてもジャンルや分野、名称のような
まとまり感、全体感を求める人には落ち着かない感じが
するのがフィジカルマネジメントかもしれません。
ホントにこれって何なんでしょうね？
たくみの会です。としか言いようがないんですが。
で、自然治癒力と免疫力。
実は、このストレートな健康キーワードを
今まであまり使ってきておりません。
でもそろそろ（ゆっくりとという意味）
使っていこうかなと考えています。
ハーブティーソムリエ、ハンドケアセラピスト、
ハンドケアインストラクターの数々の資格を持つ
ある人の、指先、手のひら、ありようの向上が
止まりません。ご本人も大満足の向上です。
今まで理想として求めてこられたホンワカとしたケアが
実現できています。考え方も変わってきたようです。
その人への指導を通して感じたことが多いのです。
その人はずばり、健康のため、自然治癒力と免疫力を
向上させるためにそれらの資格の取得と実践を
楽しんでおられます。
そんな探求心を持つその人に私が
関節のありよう、哺乳類のありよう、知覚と認知、
などを２～３回軽く指導しただけで
驚くほどの成果を上げておられます。
だから何のつながり？ だから何？
という声が聞こえてきそうですが、
まっ、どういうつながりでもいいんです。
気にしないでください。
つながりは生まれてくるもの、見えてくるものです。
最初からなくていいんです。作らなくていいんです。
健康、自然治癒力、免疫力も
達人（人に達する人）のありようの中に含まれる
ということを
はっきりとお伝えしていこうかなと思った次第です。
確かに、たくみの会セミナーに
健康面へのご興味があって参加される方が多いのは事実ですが、
あえて健康キーワードはさらっと流していました。
でもこれからは、はっきりとお伝えし、
健康面での「達人のありよう」をご自分でチェックできたり
そこへのアプローチ方法を生活のありようとして
知ることができたり、実践できたり、
そんなセミナーにも今後はなるのかなあ、
と感じたのです。
とりとめもない話でしたね。
白神 先生より