昔40代後半の頃、ワインにはまった時期があった。あの頃は、一晩に1本は軽くあけていた。白も赤も大好きだった。今から思えば、あの頃が一番腸の調子がおかしかったように思う。その当時はよくわからなかったが、今から思えば、あの期間だけ特に下痢気味な状況がひどかったように思う。さらには、どうしてもワインは頭が痛くなるから苦手だ。という人もいたことを思い出す。
今ならわかる。ワインに添加されている「酸化防止剤」だと思う。酸化防止剤として使われている化学物質は「亜硫酸塩」です。こうやってあらためて化学物質について調べてみると、いろいろ難しいことも分かる。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
亜硫酸
ありゅうさん
二酸化硫黄(いおう)の溶液中に生成していると考えられる二塩基酸。亜硫酸溶液を蒸発しても遊離の酸は得られない。それは、溶けていた二酸化硫黄が蒸発の際、気体(二酸化硫黄)となって逃げていくからである。酸性は弱く、強酸により二酸化硫黄を発生する。強い還元剤として働き、酸素、ハロゲン、過酸化水素によって酸化され、硫酸となる。また、還元作用よりは弱いが、酸化剤として働くことがあり、自身は硫黄となる。還元剤のほか漂白剤としても用いられる。大気中に放出された二酸化硫黄は浮遊する水分と結合して亜硫酸を生成し、光化学反応などによって硫酸となり、大気汚染の原因となっている。[守永健一・中原勝儼]
三省堂大辞林
亜硫酸塩
亜硫酸イオン SO32- の化合物。金属の水酸化物または炭酸塩の溶液に二酸化硫黄を通じるなどして得る。一般に無色。水溶液中で酸化されやすく,還元剤として用いられる。
ワイナリーの方のサイトも見てみました。ずっと昔から、ワインの品質向上のために使われてきたもので、使う量も微量であることなど。確かに納得はできるのだけど。
最近、酸化防止剤不使用のワインが少しづつ増えています。味は確かにあの洗練されたワインに比べて劣りますが、私的にはこれでもいいかな?安心して飲めるのなら。
有機と酸化防止剤無添加がそろったワインは、私の知る限り写真のものやサントネージュワインから出ている。酸化防止剤無添加のみのワインは結構出回っている。普通のスーパーで3社~4社くらいある。
この化学物質はワインのみでなく、ほかの加工食品にも多く使われてますから、私は老眼鏡持参で買い物です。
*今回は、亜硫酸塩がどういう化学的根拠で体に悪いかの説明はしておりません。私の体験のみです。悪しからず。