本日は、 火葬禁止令が出た日 です。
明治6年、明治政府が火葬禁止令を出しました。 日本で火葬が
確認されているのは590年頃だそうですが、弥生時代の遺跡から
火葬による骨が発見されており、これが検証されれば日本における
火葬の歴史はもっと古くからあることになります。
さて、そんな火葬が禁止された時期がありました。 火葬の臭いや
煙が近隣住民の健康を害していることが問題となり、火葬そのものを
禁止すべきだという神道派の主張が政府を動かし、明治6年に禁止令
が出たのです しかし、そこで問題になってくるのが土葬の土地の
確保。 政府は東京・大阪・そして京都に土地は十分に確保可能で
あるか調査をしてから禁止令を出したはずでしたが・・・都市部では
間もなく土葬用墓地が枯渇し始めて埋葬料が高騰したり、埋葬受け
入れが不可能となる墓地も出て来て混乱し出しました。
うーん、当たり前といえば当たり前の話ですが・・・
そして、仏教徒や学者から火葬再開を求める建白書が相次ぎ、
政府は2年にもならない明治8年5月に禁止令を廃止したのでした。