☆ナギの日記☆

食べ物のカタログを見ていたら「ひよ子の恋」というお菓子を見つけた。
私は懐かしさでいっぱいになった。すぐに買う事に決めた。
母は私が小学生の頃、いろいろな事をやらせたがった。
地元の小冊子にイラストを描いてだそうと言う。
私は描くのが苦手だったけれど、パパパッと描いて終わらせた。

私のイラストはひよ子の失恋のイラストだった。
お茶を（コーヒー？）用意して待っている女の子のひよ子の向こうで
男の子のひよ子が他の女の子のひよ子とラブラブでハートをいっぱいとばしている。
お茶を用意していた女の子のひよ子はそれを見て涙を流し割れたハートをとばしている
なんともおしゃま？なイラストだった。
なんでそんなイラストを描いたのかわからない。
母は何か私に指導していたように思う。
それで、思いっきり大失恋のイラストにしてOKをもらった。
そしてポストに投函してくる。
それから、しばらくたった頃、母が小冊子を見せてくれた。
私のイラストが載っていたのだ。タイトルなど決めていなかった。
でも、「ひよ子の恋」というタイトルがつけられていた。
母は喜んで小冊子を何冊か購入したらしい。イラストを切り取ってアルバムに貼った。
親は喜んでいたが私は不思議な気持ちで見ていた。
適当に描いたイラストが評価され、何か礼状が来ていたように思う。
掲載してくれた事はやっぱり嬉しかったが、それよりも外で遊んでいる事が
好きな私だった。小学校の中学年の頃でした。

母は「やっぱり、失恋だってわかってくれたのね～」とえらく、喜んでいた。
「ひよ子の恋」というタイトルがつけられた私のイラスト。
私はラブストーリーに憧れていたのか・・・？（笑）
お菓子を食べながら昔を思いだしてみたいと思う。