人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス1pm」でシューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ」,ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲”大公”」を聴く~竹澤恭子,小山実稚恵,堤剛

2017年09月21日 08時10分06秒 | 日記

21日(木).昨日の日経夕刊第1面コラム「あすへの話題」にノンフィクション作家・梯久美子さんが「ゴーヤとフライヤー」というテーマでエッセイを書いていました   梯さんはかつてNHK-BSの「週刊ブックレビュー」の司会者としても活躍していた人です   要点は,身近なものの呼び名が変わっていく経験をするという話で,かつて「ニガウリ」と呼ばれていたものが最近では「ゴーヤ」に,宣伝用の「チラシ」が最近は「フライヤー」と呼ばれるようになっている,というものです

恥ずかしながら,私はこのコラムを読むまで「チラシ」が「フライヤー」に呼び名が変わりつつあることを知りませんでした   チラシ寿司と海老フライとは区別が付きやすいですが,同じものが別の呼び名になるのは分かりにくいですね

ということで,わが家に来てから今日で1086日目を迎え,トランプ米大統領が19日,ニューヨークで開催中の国連総会で,北朝鮮やイラン,ベネズエラなどを「ならず者国家」と呼び,対決姿勢を鮮明にした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ”ならず者大統領”に非難された”ならず者国家”のロケットマンはどう反応するか

 

                                           

 

昨日,夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜とワカメのサラダ」を作りました   夕方涼しくなってくると,たまにシチューやカレーを食べたくなりますね

 

     

 

                                           

 

昨日,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「プレシャス1pm  Vol.2」公演を聴きました   プログラムは①シューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ  イ短調」,②ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調”大公”」です   出演は,ピアノ=小山実稚恵,ヴァイオリン=竹澤恭子,チェロ=堤剛です

 

     

 

自席はセンターブロック8列目の右側です.会場は9割くらいの入りでしょうか

1曲目はシューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ  イ短調」です   「アルぺッジョーネ」というのは1823年にシュタウファーという人が考案した弦楽器で,形はヴィオラ・ダ・ガンバに似ていて,ギターのように24のタブレットをもっていたそうです   10年くらいで廃れてしまったので,この楽器の曲は現在ではチェロやヴィオラなどで演奏されることが多いといいます.この曲は第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「アダージョ」,第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります

パープルの衣装の小山実稚恵さんが堤剛氏とともに登場し,さっそく第1楽章の演奏に入ります   小山さんのピアノに導かれて堤氏のチェロが入ってきますが,過度にメランコリックな演奏にならないところが好感が持てました   テンポも速すぎず遅すぎず,シューベルトの歌心を失わない速度で演奏されました   第2楽章では,二人は叙情的なメロディーを慈しむように奏でました   そして,第3楽章では歌心に満ちた音楽を爽やかに演奏しました

 

     

 

2曲目はベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調”大公”」です   この曲は1811年に完成しベートーヴェン(1770-1827)のパトロンで友人だったルドルフ大公に献呈されました.1814年にベートーヴェン自身がピアノを弾き初演されました   第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「スケルツォ:アレグロ」,第3楽章「アンダンテ・カンタービレ,マ・ペロ・コン・モト」,第4楽章「アレグロ・モデラートープレスト」の4つの楽章から成ります

小山実稚恵さん,堤剛氏とともに,竹澤恭子さんがブルーとブラックを基調とする衣装で登場します   演奏に入る前に,竹澤さんがマイクを持って「尊敬するお二人のアーティストと共演することが出来て光栄に思います」と挨拶.次いで小山さんが「天から光が降り注いでくるようなところがあるベートーヴェンのトリオをこの3人で演奏出来ることは幸せです」と語り,最後に堤氏が「先日,松村禎三氏の作品を演奏する機会があったが,作曲者から『堤は高齢で 弾くのが大変そうだった』と言われた   今日は,高齢で弾くのが大変 ではないところをお見せしたい」と見得を切り,大方の賛同の拍手を受けました

3人が配置に着き第1楽章に入ります   「大公トリオ」に相応しい堂々たる演奏が展開します  「没個性」の時代の中,竹澤さんのヴァイオリンは表情が豊かで個性的で,音が輝いています   数年前に「チェンバーミュージック・ガーデン」で演奏したショーソンの「ヴァイオリン,ピアノ,弦楽四重奏のためのコンセール」での演奏は忘れることが出来ない名演でした   今回の「大公」も輝かしい演奏です.個性的な3人による演奏ですが,全曲を通して誰かが突出するということがなく 見事なアンサンブルでした   それでも,第4楽章終盤のプレストではそれぞれが最後の熱演を繰り広げ,華々しいフィナーレを迎えました

 

     

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