人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ルキーノ・ヴィスコンティ監督「ルートヴィヒ」(デジタル修復完全版:237分)を観る~ワーグナーの音楽が流れる / 文京シビック「響きの森クラシック・シリーズ」2018-2019シーズン継続へ

2017年10月04日 07時43分24秒 | 日記

4日(水).わが家に来てから今日で1099日目を迎え,新党「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)が3日午後,衆院選の第1次公認を発表したが,民進党合流組を加えて192人になった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      自民+公明と希望の政策が似てきたな  立憲を含めて政治センスが問われそうだ

 

                                           

 

昨日,夕食に「カレーライス」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました   カレーライスは時々食べたくなります

 

     

 

                                            

 

20年以上使ってきたフライパンの焦げ付きが取れなくなり,熱で底が凸凹に変形してきたので思い切って新しいのを買ってきました

 

     

 

新しく買ったのは翡翠フライパン(28センチ)です   ガスコンロをはじめIHも対応します(わが家では必要ありませんが).税込みで約6,000円と普通のフライパンの2倍の値段ですが,20年もたせると思えば安いものです   さっそくカレーの野菜や肉を炒めましたが,まったく焦げ付きませんでした

 

     

 

                                            

 

昨日,池袋の新文芸坐でルキーノ・ヴィスコンティ監督・脚本による映画「ルートヴィヒ」を観ました   これは1972年イタリア・フランス・西ドイツ合作映画(デジタル修復による完全版:237分)です   この作品はヴィスコンティ監督による「地獄に堕ちた勇者ども」「ベニスに死す」と並ぶ「ドイツ三部作」の最終作で,バイエルン王ルートヴィヒ2世の即位から死までを史実に沿った形で描く歴史大作です

長期にわたる撮影中にヴィスコンティは病に倒れましたが,厳しいリハビリを乗り越え,奇跡の回復を得て完成させたと言われています   当初 約4時間だったものが配給会社から「長すぎる」とクレームを付けられ,やむを得ずヴィスコンティ自身の手によって約3時間に,さらに第三者によって約140分に短縮させられました   今回の上映は1980年にヴェネツィア国際音楽祭で初めて公開されたオリジナルの約4時間版での復活上映です

 

     

 

バイエルン王ルートヴィヒ2世は18歳で即位しましたが,映画は即位式の模様を鮮やかな映像で蘇らせます   貴族の家系のヴィスコンティらしい貴族趣味とでも言うべき絢爛豪華な映像表現です

彼は即位するや家臣にワーグナーを探し出して連れてくるように言い渡します   そして,ワーグナーを住まわせ,彼の言われるがままにオペラの制作や出演者たちへの報酬,さらには楽劇「ニーベルングの指環」を上映するための劇場「バイロイト祝祭劇場」を建設するほどまでにワーグナーにのめり込みます   それに対し,ルートヴィヒが思いを寄せる従姉のオーストリア皇后エリザベートは公費の浪費だと批判します   しかし,ルートヴィヒは新しい城を建設すると言い出し,ノイシュバンシュタイン城はじめ3つの城を建造し,そこに引きこもり外部との交流を断絶します   ここに至って,彼は精神病を疑われて拘禁され王位を剥奪されます   嵐の夜に散歩を許されたルートヴィヒは同行者を殺害し自害します

 

     

 

この映画では,ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の第1幕への前奏曲,オペラ「タンホイザー」から「夕星の歌」,オペラ「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」が全編を通じて流れます   また,ワーグナーは1870年12月25日の朝,妻コジマ(リストの娘.元ハンス・フォン・ビューローの妻)の誕生日とクリスマスのお祝いを兼ねて,コジマが寝ている間に,自宅の階段に管弦楽奏者を配置し,作曲したばかりの「ジークフリート牧歌」を演奏させ,その音に目を覚ましたコジマが予想外のプレゼントに感激したというエピソードはあまりにも有名ですが,映画ではそのシーンが再現されます   ちなみにコジマは前年に息子ジークフリートを出産しています   また,映画の前半ではシューマンの「子どもの情景」が流れます

ワーグナーを崇拝したルートヴィヒにとって,トリスタンはルートヴィヒで,イゾルデはエリザベートだったのでしょう   しかし,所詮 叶わぬ恋,本当は英雄ローエングリンに成りたかったのかも知れません   しかし現実には それも叶いませんでした

私は1991年1月,ヨーロッパ新聞労務事情視察団に同行してドイツを訪れた際,視察後のミュンヘン近郊旅行で,ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったと言われる「ノイシュバンシュタイン城(白鳥城)」を訪れましたが,その時の現地の通訳が「その当時は,ルートヴィヒ王は税金を浪費して3つも城を建てたと酷評されましたが,現在では,それらの入場料収入がバイエルン州の重要な観光収入源になっています 歴史とは皮肉なものですね」と語っていたのが印象に残っています   ルートヴィヒ2世には先見の明があったのでしょうか

 

     

 

                                           

 

文京シビックホールから「響きの森クラシック・シリーズ 2018-2019シーズン」セット券の案内が届きました   このシリーズは東京フィルによる年4回公演のシリーズです.ラインアップは下のチラシの通りです

 

     

 

今回初登場はミハイル・プレトニョフです   まだ演奏曲目は未定ですがロシアものでしょう   4回の公演のうち一番期待したいのは5月26日のバッティスト―二指揮によるオール・チャイコフスキー・プログラムです   とくに辻彩奈が弾くヴァイオリン協奏曲が面白そうです

申し込みハガキの締め切りは10月16日ですが,さっそく現在の席(S席)継続という内容で出しておきました   その後の日程は,4回セット券の一般販売が12月17日(日)午前10時開始となっています.このシリーズはとても人気があり,いつも満席状況です   コストパフォーマンスが高いコンサート・シリーズだからでしょう

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