人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル室内楽シリーズ(1/10)のチケットを取る / 稲盛和夫・山中伸弥「賢く生きるより辛抱強いバカになれ」を読む~成功は公平無私の精神から

2017年07月25日 08時01分07秒 | 日記

25日(火).わが家に来てから今日で1028日目を迎え,学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題をめぐり,安倍晋三首相が24日,衆院予算委員会の閉会中審査で「(学園の加計孝太郎理事長と)学生時代からの友人だが,働きかけや依頼は全くなかった」と語り,自身の関与を改めて否定したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

      

      加計氏から安倍首相がゴルフの接待を受けていたとすれば 安倍家の家計ありきだ

 

                                            

 

昨日,夕食に勝浦在住の大学時代の友人S君が送ってくれたサバを塩焼きにしました   あとは,いつもの「生野菜サラダ」「冷奴」「マグロの山掛け」です.サバは全長30センチメートルの大振りですが,油がのっていてとても美味しかったです.持つべきものは友だちです

 

     

 

                                           

 

新日本フィル室内楽シリーズ~楽団員プロデューサー編:第113回「オーストリア・ロマン派作曲家とその継承者」のチケットを取りました   副主席クラリネット奏者マルコス・ぺレス・ミランダのプロデュースによるコンサートです   プログラムは①シューベルト「ピアノ五重奏曲イ長調”ます”」,②ツェムリンスキー「クラリネットとチェロ,ピアノのための三重奏曲ニ短調」,③フィリップ・エルサン「見知らぬ国で」(クラリネット,弦楽四重奏,ピアノ)です   出演は,コンマスの西江王子,チェロ首席の川上徹,コントラバスの渡邉玲雄などですが,私がこのコンサートを聴きたいと思ったのは,新日本フィルへのデビュー当時から応援しているヴァイオリンの松崎千鶴さんが出演し,さらに彼女の同期のヴィオラの脇屋冴子さんも出演するからです   要するに演奏曲目は何でもOKなわけです

 

     

 

                                           

 

山中伸弥・稲盛和夫「賢く生きるより辛抱強いバカになれ」(朝日文庫)を読み終わりました   あらためて2人のプロフィールを紹介すると,稲盛和夫氏は1932年鹿児島県生まれ.鹿児島大学卒業後,松風工業を経て,59年に京都セラミック(現・京セラ)を設立.社長,会長を経て97年より名誉会長に就任しています   この間,84年には第二電電(現KDDI)を設立し,会長などを歴任.同年に私財を投じて「稲盛財団」を設立し「京都賞」を創設   2010年には経営破たんした日本航空(JAL)会長に就任し,2年後に再上場を果たし,13年に名誉会長,15年から名誉顧問を務めています

一方,山中伸弥氏は1962年大阪府生まれ.神戸大学医学部卒業.大阪市立大学大学院研究科修了.米国グラッドストーン研究所博士研究員を経て,96年に大阪市立大学医学部助手,99年奈良先端科学技術大学院大学遺伝子研究センター助教授,2003年同教授などを経て,10年4月から京都大学iPS細胞研究所所長を務めています   12年ノーベル医学・生理学賞を受賞しています

 

     

 

最初に二人が出会ったのは2004年で,山中氏が無名の研究者として「稲盛財団」から研究助成金を受けた50名の研究者の一人として贈呈式に出席した時だといいます   この本を読むと,この時の助成金が山中氏の研究活動の大きな力となり,後のノーベル賞受賞に繋がったことが窺えます

稲盛氏は「京セラ」「KDDI」の創立,そして「日本航空」の再建と,経営の最前線で活躍し成功を納めた人ですが,強いリーダーシップの原点は子供時代にあったようです.彼は次のように語っています

「仲間をまとめ,グループの求心力を維持するには,どうすればいいのか.やっぱり,そこでリーダーの心根,立ち振る舞いが大事になってくる   リーダーの人間性がよくなければ,やがて誰もついてこなくなることを,ガキ大将をやりながら学んでいたのだと思います.社会に出て,技術者として経営者として部下をまとめる際にも,このガキ大将時代の経験が生きてきたと思います

「リーダーの人間性がよくなければ,やがて誰もついてこなくなる」という言葉は,時代を超えたリーダーのあり方として通用すると思います   さらに,稲盛氏は「仕事で成果を上げるにはどうしたら良いか」について次のように語ります

「私は明確な方程式を持っています.それは『人生・仕事の結果 = 考え方 ✕ 熱意 ✕ 能力 』というものです   3つの要素がありますが,一番大事なのはその人が持っている人生や仕事に対する『考え方』であり,次に『熱意』,『能力』は3番目になります   『熱意』は『努力』と言い換えることができます.一番大事な『考え方』ですが,これはマイナス100点からプラス100点まであります.たとえば世を拗ね,人を恨み,斜に構えたものの見方をする人の場合,『考え方』はマイナスになります   一方,壁にぶつかっても素直に人の意見を吸収し,苦労も厭わず,仲間や他人に善かれと願い,明るく真面目に努力し続ける『考え方』はプラスになっていくわけです   仕事の結果はこの3つの掛け算となるので,学力,能力が高くても,自らの能力を過信して仕事をなめて努力を怠っている人間は,出てくる仕事の成果も低い   一方,能力は低くても,能力で劣るぶん仕事に情熱を持ち,人の何倍もの努力をし,さらに考え方が前向きで思いやりがあれば,けた違いの結果が出てきます   平凡な能力しか持たない人でも,すばらしい考え方を持ち,懸命に努力すれば,予想以上の成果を生み出せるのです

稲盛氏の言葉に説得力があるのは,自身の経験に基づいているからです   さらに 山中氏から

「稲盛さんのこれまでのご経験から,たくさんの部下を動かしてこられたと思いますが,最も大事なことは何だと思われますか?」

と問われ,次のように答えています

「公平無私であることと思っています   中小であれ,大企業であれ,官公庁であれ,地方自治体であれ,あるいは学校法人,研究機関でも,リーダーの資質で最も大事なことは,己を捨てることです.リーダーが利己的な自分を少しでも持てば,組織を間違った方向に動かす危険性が生じます.そして,部下を褒めたり,叱ったりする場合,公平であることが大原則です.好き嫌いによって評価や態度を変えるリーダーでは部下に信用されませんから

誰もが,こういうリーダーの下で働いてみたいと思うでしょう

一方,山中氏は,研究者としての心構えについて,次のように語っています

「一歩一歩,地道な努力の積み重ねでしかないというのは,非常に分かります.私には研究の支えになっている言葉があります.それはグラッドストーン研究所に留学していたとき,ロバート・メーリー所長から教えられた『 V W 』という言葉です   これは『ビジョン』と『ワークハード』の略です.ある日,所長が研究員を集めて『研究者として成功する秘訣はVWだ.VWさえ実行すれば君たちは必ず成功する』と熱弁をふるったのです.ビジョンは長期的な目標,ワークハードは一生懸命に働くことですが,研究者としても人間としてもこの2つが大事で,どちらが欠けてもダメだと

この言葉を,「この仕事は自分に向いていない」とか「やろうと思えば何でもできるけど,今やろうとしないだけだ」とか言って,目の前の現状から逃げようとする人間に聞かせてやりたいと思います

ここにご紹介したお二人の言葉は,ほんの一例に過ぎません   示唆に富む言葉に溢れています.是非手に取ってお読みいただくことをお薦めします

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