人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新交響楽団第241回演奏会のチケットを取る / フランソワ・トリュフォー監督「逃げ去る恋」を観る~「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズ最終編 / 井岡瞬著「代償」を読む~徹底した悪人を描く

2018年02月10日 08時02分41秒 | 日記

10日(土)。昨夕、元の勤務先NPCの同僚S氏とE氏と私の3人で西新橋のHCビル地下のK亭で遅い新年会をやりました 退職後の職場の厳しい現状に思いを馳せつつ、われわれはもう卒業してしまったからどうしようもないよな、と嘆くことしきりでした そこで3時間ほど生ビールと日本酒の冷酒を飲んで、新橋駅近くのカラオケ・ボックスに移り、約1時間 一人4曲程度 歌いました    3人が歌ったのは 矢沢永吉、高橋真梨子、沢田研二、森進一、はしだのりひこ、小林旭、加山雄三といった昭和の歌ですが、男だけ3人のカラオケって何とも侘しく、やっぱり女性がいないと味気ないなあ、と思ったりしました

話は180度変わりますが、昨日 整骨院に行く途中の民家の壁に下の掲示を発見しました 犬のフンの後始末について、飼い主に注意を呼びかける掲示はどこでも見かけますが、犬に呼びかける掲示を見たのは これが初めてです 「犬に日本語は読めないよ」とフン害するのは犬当違いの野暮というもので、「座布団1枚」と声をかけるのが犬識というものです 

こういう意外な発見は「路上考現学」の研究対象になるでしょうか? これからも面白そうな発見があったらご紹介していこうと思います

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1228日目を迎え、トランプ米大統領は 昨年7月14日のフランス革命記念日にマクロン大統領に招かれた際 パリで見た軍事パレードに刺激を受け、首都ワシントンで大規模な軍事パレードを計画するよう国防総省に命じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「軍事パレード超カッコいい!  ボクもやってみたいなぁ」って まるでガキだな

 

                 

 

4月22日(日)午後2時から東京芸術劇場コンサートホールで開かれる「新交響楽団第241回演奏会」のチケットを取りました プログラムは①シュミット:歌劇「ノートルダム」より「間奏曲」と「謝肉祭の音楽」、②コルンゴルト「劇的序曲」、③シューベルト「交響曲第8番”ザ・グレート”」です 指揮は寺岡清高です。私はコルンゴルトが好きなので「劇的序曲」に期待します

 

     

 

        

 

早稲田松竹で、フランソワ・トリュフォー監督「逃げ去る恋」を観ました。これは監督・脚本・台詞フランソワ・トリュフォーによる1978年フランス映画(94分)です ジャン・ピエール・レオー主演の「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第5話にして最終編です

アントワーヌは印刷所で校正係として働きながら、新たな若き恋人のサビーヌと交際している自分の恋愛体験を小説にまとめて出版したアントワーヌは、別居を続けていた妻クリスティーヌと協議離婚した。ある日、妻が引き取る息子アルフォンスを音楽学院の合宿にやるため、駅まで見送りに来たアントワーヌは、反対ホームの列車に「二十歳の恋」で描かれた昔の恋人コレットを見かけて、思わず列車に飛び乗ってしまう 彼女と昔話に花を咲かせ お互いの境遇を語り合う

 

     

 

この映画の特徴は「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第1作「大人は判ってくれない」から第4話「家庭」までの登場人物が回想シーンとして再登場していることです  いわば「シリーズ集大成」といったところです

この映画を観ていると、これまでの一連のシリーズで主役のアントワーヌ・ドワネルを演じたジャン・フィリップ・レオ―は、フランソワ・トリュフォー監督の分身とも言える存在ではないか、と思われてきます

 

        

 

井岡瞬著「代償」(角川文庫)を読み終わりました 著者の井岡瞬は東京生まれ。広告会社勤務を経て、2005年「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞してデビューしました

 

     

 

世田谷区の団地で両親と暮らす小学5年生の奥山圭輔は平凡な生活を送っていたが、煙草の火の不始末による火事で両親を亡くし、遠縁にあたる浅沼家が身元引受人になることになった 浅沼家に身を寄せることになった圭輔は同学年の達也と暮らすことになったが、浅沼家は圭輔に冷たく当たり、圭輔は過酷な思春期を送ることになった その後、親友の諸田寿人とその親戚筋の牛島夫妻の助力により、浅沼家を出ることになった圭輔は、進学して弁護士になる そこで、強盗致死事件の容疑者として逮捕された人物から名指しで弁護の依頼を受ける。依頼人は、親の離婚で浅沼から安藤姓に変わった達也だった 気が進まない圭輔だが、悩んだ末引き受けることになる。その事件とは、板橋区の運送会社が強盗に襲われ、社員の一人が撲殺された。犯人は93万円余を奪って逃走した。遺留品はなかったが、内部事情に詳しい者の犯行との見方から、1か月前に勤務態度の不良を理由に解雇された達也が浮かび上がったーというものだった 皮肉にも最も弁護したくない容疑者の弁護をするべく法廷闘争が繰り広げられる

この作品は、前半が主人公・圭輔の過酷な少年時代を描き、後半が弁護士となった圭輔の法廷での活躍を描いています 前半で、いかに浅沼家の母親・道子と達也が圭輔に酷い仕打ちをしたかを描き、後半で彼らの罪を断罪します 徹底した悪人とはどういう人物かが克明に描かれていて、「こんな奴は生かしておいてはならない」と憤る読者のために、因果応報の結末が用意されています 途中で読むのを止めるのが惜しくなるほど面白くて一気読みしました。お薦めします

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高関健+桐榮哲也+東京シテ... | トップ | テミルカーノフ+ルガンスキ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事