人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小林研一郎+木嶋真優+森麻季+宮里直樹+東京フィルで「響きの森クラシック・シリーズ ニューイヤー・コンサート2018」を聴く~文京シビックホール

2018年01月14日 08時16分35秒 | 日記

14日(日)。わが家に来てから今日で1201日目を迎え、13日・14日の2日間 大学センター試験が全国的に実施されたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                机の端で受けてもセンター試験 AKB48のセンターは試験じゃなくて投票 てか

    

          

 

昨日午後3時から文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」を、午後6時からサントリーホールで読売日響第574回定期演奏会を聴きました ここでは「響きの森クラシック・シリーズ~ニューイヤー・コンサート」について書きます

プログラムは①ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」、②同:喜歌劇「こうもり」より「私の公爵様~」、③ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より「女心の歌」、④プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くと」、⑤同「冷たい手を」、⑥サン・サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」、⑦マスネ「タイスの瞑想曲」、⑧ラヴェル「ボレロ」です 出演は ②④のソプラノ独唱=森麻季、③⑤のテノール独唱=宮里直樹、⑥⑦のヴァイオリン独奏=木嶋真優、指揮=小林研一郎、管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団です

 

     

 

オケはいつもの東フィルの配置で、左サイドにヴァイオリンセクションを集め、右にチェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは三浦章宏です

コバケンが登場、さっそく1曲目のヨハン・シュトラウス2世のワルツ「美しく青きドナウ」の演奏に入ります ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートではアンコール曲ですが、響きの森ではトップバッターです ニューイヤーと言えばこの曲を思い浮かべるほど超有名曲になった感があります。気分も新たに聴きました

ここで司会役の朝岡聰氏が登場、ハンガリーに馴染みの深いコバケンにドナウ川についての思い出を尋ねました コバケンによると、初めてハンガリーに行ったとき、夜 ホテルの窓を開けると川幅の広いドナウ川が滔々と流れていて、思わず見とれていたら足元が生ぬるく感じた お風呂のお湯を出しっぱなしにしておいたのを忘れ、バスタブから溢れたお湯が床まで流れて来たのだということです コバケン曰く「当時のハンガリーのホテルには水はけ用の栓がなかったんです」 それで「水もしたたる いい男」になったわけね

2曲目は、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」から小間使いアデーレのアリア「私の公爵様」です ソプラノの森麻季さんがグリーン系のゴージャスなドレスで登場 シルキーヴォイスで軽妙に歌い上げます。この人の声は本当に美しい 次いで堂々たる体格のテノール・宮里直樹さんが登場、ヴェルディの歌劇「リゴレット」からマントヴァ公爵のアリア「女心の歌」を会場を圧倒する高音で歌い上げ、拍手喝さいを浴びました 私は過去に一度彼の歌を聴いていますが、一皮むけたのではないかと思います

今度は森麻季さんが上がゴールド、下が朱色の鮮やかな衣装にお色直しして登場 プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」からムゼッタのアリア「私が街を歩くと」を魅力たっぷりに歌い上げ、次いで宮里直樹さんが同じオペラからマルチェッロのアリア「冷たい手を」を破壊力のある歌声で歌い上げました

二人のアンコールはニューイヤー・コンサートの定番、ヴェルディの歌劇「椿姫」から「乾杯の歌」です 新春に相応しい乾杯の歌なので、小道具にワイングラスがあった方が良かったかも知れませんね

 

     

 

プログラム後半の最初はサン・サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」です ソリストの木嶋真優さんがオレンジ+イエロー系の明るい衣装で登場 ステージ中央で演奏に入ります。インタビューで彼女が語ったところによると、使用楽器はストラディヴァリウスで、どうりで半端ない美しい音色が聴けると思いました とくに弱音の演奏がとても綺麗で印象に残りました 次いでマスネの「タイスの瞑想曲」を弱音のコントロールも鮮やかに抒情性豊かに演奏し拍手喝さいを浴びました

アンコールに入りましたが、バッハの無伴奏の何番かかな、と思っていると、何故か「ふるさと」のメロディーが聴こえてきて会場が一瞬湧きました あとでロビーの掲示を見たら「岡部貞一 ふるさと」とありました。曲想は「ふるさと変奏曲」とでも言うべき変化に満ちた技巧的な曲でした

最後の曲はラヴェルの「ボレロ」です 管弦楽の魔術師ラヴェルの代名詞的な作品です 2小節のリズム・パターンが169回繰り返されます。小太鼓がひたすら同じリズムを刻み続ける中、管楽器がフルート⇒クラリネット⇒ファゴットといった具合に次々と主役が交代しながら同じメロディーを奏でていき、ながーいクレッシェンドをかけていきます そして最後にどんでん返しがあります

小太鼓の小さな刻みの開始から順調に曲が進められていきましたが、途中、金管の出だしに乱れがあったのがとても惜しかったです その後は、それが無かったかのようにして興奮のうちに曲を閉じました

アンコールに「ボレロ」のフィナーレの大団円をもう一度演奏しましたが、はっきり言ってやらない方が良かったと思います マーラーやブルックナーの交響曲の後にアンコールはあり得ないように、「ボレロ」の後にアンコールはあり得ないと思います。コバケン一流の「お客様が第一。聴衆を喜ばせるためなら出来ることは何でもやる」という考え方に基づくアンコールだったのかもしれませんが、とくに「ボレロ」のような曲では 一度だからこそ印象に残る ということもあると思います

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