人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

コルネリウス・マイスター ✕ 読売日響で R.シュトラウス 交響詩「ドン・キホーテ」、歌劇「カプリッチョ」から前奏曲と月光の音楽、歌劇「影のない女」による交響的幻想曲を聴く

2018年06月20日 07時57分53秒 | 日記

20日(水)。わが家に来てから今日で1357日目を迎え、2018 FIFA ワールドカップ ロシア・グループステージ第1戦が19日に行われ、日本代表がコロンビア代表と対戦し2-1で初戦を勝利で飾った というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     最初の勝ちは〇〇っ勝ち というから 油断しないで引き締めて行こうぜ 西野くん!

 

         

 

 昨日、夕食に「鶏肉とホウレンソウの卵とじ」「生野菜と生ハムのサラダ」「豚汁」を作りました 「鶏肉と~」は初挑戦ですが、何とか美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで読売日響第579回定期演奏会を聴きました オール・リヒャルト・シュトラウス・プログラムで①交響詩「ドン・キホーテ」、②歌劇「カプリッチョ」から前奏曲と月光の音楽、③歌劇「影のない女」による交響的幻想曲です ①のチェロ独奏は石坂団十郎、ヴィオラ独奏は柳瀬省太、指揮はコルネリウス・マイスターです

指揮者のコルネリウス・マイスターは、1980年ハノーファー生まれ。弱冠24歳で 2005年からハイデルベルク市立劇場の音楽総監督に、10年からウィーン放送交響楽団の首席指揮者兼芸術監督を務めています 2017年4月から読響首席客員指揮者を務めており、今年9月からシュトゥットガルト歌劇場の音楽総監督に就任することが決まっています

チェロ独奏を務める石坂団十郎は日本人とドイツ人の両親のもとに生まれ、ミュンヘン国際音楽コンクール、ルトスワフスキ国際コンクールなど数多くの国際コンクールで優勝しています 現在、バーゼル音楽院とベルリン芸術大学で教鞭を執っています 使用楽器は日本音楽財団から貸与された1730年製ストラディヴァリウス「フォイアマン」です

ヴィオラ独奏を務める柳瀬省太は東京藝大、桐朋学園ソリスト・ディプロマコースで学び、ジュネーヴ国際音楽コンクールのディプロマ賞を受賞しています。神奈川フィルの首席を経て、14年から読響ソロ・ヴィオラ奏者を務めています

 

     

 

演奏に先立って、6月16日に死去した読響名誉指揮者 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーへの哀悼の意を込めて、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」から「情景/冬の松林」が演奏されました

オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対向配置をとります コンマスは小森谷巧、その隣は東響のアシスタント・コンマスの廣岡克隆氏と思われます レンタルしましたね

1曲目は交響詩「ドン・キホーテ」作品35です この作品はリヒャルト・シュトラウス(1864‐1949)が1897年に作曲した交響詩で「騎士的な主題による幻想的変奏曲」という副題を持っています。主人公は、17世紀スペインの作家セルバンテスの名作で知られる猪突猛進の夢想主義者の騎士ドン・キホーテの物語を読み過ぎて、自らがドン・キホーテに成り切って痩せ馬ロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを伴って遍歴の旅に出るというストーリーです 演奏では独奏チェロ(石坂団十郎)がドン・キホーテを、独奏ヴィオラ(柳瀬省太)がサンチョ・パンサの役割を担います

曲は主題(主従の二人)と10の変奏(原作の数々のエピソード)という形式をとり、冒頭に序奏を、最後に終曲を付け加えています

ソリストの二人が登場し指揮台の左右に分かれますが、左サイドのヴィオラ・セクション側に柳瀬氏が、右サイドのチェロ・セクション側に石坂氏がスタンバイします 

マイスターの指揮で序奏から入りますが、私はこの曲自体がどうもピンときません 実は この曲はルドルフ・ケンペ✕スターツカペレ・ドレスデンのCDで予習をしておいた(5回は聴いた)のですが、この曲のどこがいいのかさっぱり分からないのです この曲のほか「英雄の生涯」「家庭交響曲」あたりもそうです 結局、これらの曲の主人公はリヒャルト・シュトラウス自身だし、作品は大管弦楽による彼の誇大妄想の発露に過ぎないと思うからです 「ばらの騎士」をはじめとする素晴らしいオペラを書いている人の作品とは思えません

 

     

 

そういうわけで、二人の独奏は聴きどころ満載(特に終曲)でしたが、大変申し訳ないのですが、曲自体に魅力を感じないのでコメントのしようがありません

2曲目は歌劇「カプリッチョ」から前奏曲と月光の音楽です 歌劇「カプリッチョ」はリヒャルト・シュトラウスの最後のオペラで、1941年に作曲され、翌42年にバイエルン国立歌劇場で初演されました 登場人物たちがオペラという芸術について議論を繰り広げるという内容です。「前奏曲」はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各2本ずつによる弦楽六重奏によって演奏されます 弦楽器の最前列の6人(小森谷、廣岡、柳瀬、鈴木、遠藤、富岡)による演奏は叙情的かつ優美です 曲想としては、シェーンベルクの曲の中で私が唯一理解できる「清められた夜」のような感じでした 「月光の音楽」はホルン(松坂隼)が静かに叙情的な旋律を奏でる中、管弦楽が物語を語っていきます

 

     

 

プログラム後半は歌劇「影のない女」による交響的幻想曲です オペラ「影のない女」は1917年に作曲され、1919年にウィーンで初演されました この「交響的幻想曲」は、その主要な楽曲部分を基に編作した作品です

金管楽器、打楽器が大幅に拡大します。前半でソロを務めた柳瀬氏もオケの入ります

マイスターの指揮で演奏に入ります。この曲は「ドン・キホーテ」と違ってオペラが元になっているため、耳に馴染みやすい曲想がふんだんに聴かれ、親しみを感じました 大管弦楽によるゴージャスなサウンドの音楽なので読響にはピッタリです

 

     

 

 

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