私も無理かも!前のピアノの先生を1ヶ月で辞めてきた生徒さん
前のピアノの先生を1ヶ月で辞めてきた生徒さんの体験レッスンをさせていただきました。
「打鍵後に鍵盤の奥に指を滑らせるような感じ」ということをお聞きしていましたが、要するに指の関節をどこも曲げずに鍵盤を押さえて、その指を鍵盤の上で何度もスリスリすることでした。
まるでレコード盤を操作しているDJのようなのです。
私は常々無駄な動きは脱力の妨害になると思っています。
しかしその方は、前の先生にこの弾き方を教わってから、力が抜けて柔らかい音が出せるようになったとおっしゃいます。
ものすごく前の先生に感謝し、崇拝しているような口ぶりでした。
しかしそれは力が抜けて柔らかい音になったというのではなく、タッチそのものが不完全だから柔らかく聞こえるだけだと私は思っています。
今『幻想即興曲』をやっておられますが、中間部分はスリスリの連続です。
見るに見かねて、聴くに堪えかねて私の意見を言ってみました。
しかし、「私はやっとこの弾き方ができるようになって、私の好きな音が出せました。」とのこと。
つまりスタイルは変えたくないということです。
「もう少し指を立てて指先で音を感じて・・・」と言ったら直してくれるのですが、あきらかに渋々の様子です。
一応体験レッスンも終えてお返事待ちです。
もし、指導をすることになれば、どのように対処すればよいか、私は勉強会のメンバーに相談することにしました。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。