年収300万に捧ぐファンダメンタルズ投資のための不祥事と「人」と3つの評価軸
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今回はしばらく時間が無くて更新できてなかったファンダメンタルズ投資をしてみよう!の「人」の部分の話をしてみたいと思います。結構これはふんわりしてる分野なのであんまり中身はないかもしれません。
企業倫理と「人」と社風
結局、企業は人間の集合体なので中の人が何を考えているかで企業倫理や社風が変わってきてしまいます。難しいところですが、企業が何かやらかすのも結局ここが大きいような気がします。というかはっきり言って「社風」が諸悪の根源で強さの源だと思ってます。
基本的に企業は単独の人間が動かしているわけでは無いことと、皆がみんな「ズルをしてまで成功しよう」とは思わないはずなのですが、東芝にしろシャープにしろと事件は起こります。みんな、むしろ「より良くしよう」と毎日頑張って働いていたはずだと思うのですが何ででしょうか?
こういった不可解な非合理性を紐解く鍵として、社風というものが結論あり気になる事が多い気がします。つまり、「度が過ぎた社風が業務に影響して今回の事件の発端となった」みたいな感じです。てか、これ多くないですか?
ただ、先に言っておきたいと思いますがこういった社風やカラーがちゃんとあるというのは強い企業の特徴でもあると言うことです。そして、これはパワフルな創業者やその企業が大きくなって社会的意義を持つようになった過程で生まれた”それ自体は大事な要素”なのでこれを無くそうというのは相当クソだと思います。
結論、人によって社風が育まれるし、その人達が感化されるきっかけがあったからそういう社風ができた過去があるんだと思います。つまり、その企業の人がどういう社風で、どういう価値観で、どういう働き方をしているかが分かると数字に出ない部分のファンダメンタルズで重要な情報が得られるんじゃないかって事です。
社会的意義と「人」
利益って何で生まれるんでしょうか?誰しも損はしたくないはずで余計に支払いをするってのは考えられないはずです。ただ、誰かが余計に多く支払をすることでその余剰分が利益になる訳です。
「付加価値」とも言われる部分だと思います。もっと優しい言葉に直すと「自分たちは得意だけど多くの人が苦手なこと」という事かもしれません。つまり、利益とは、「自分たちが社会に与えることができた付加価値の評価」なのかもしれません。
そういった利益が積もり積もって大きくなって、お陰で僕達が買う株の会社は上場する訳です。
すごくざっくり言ってしまえば、社会的意義があるから利益が生まれるし、その会社じゃないと出来ない仕事が多いから上場できるくらいに大きくなれる。という事だと思います。必然的に、そういた一連の過程の中で社風が生まれるのだと思います。
「僕達の仕事は○○で、これを通じて社会の役に立つ」という気持ちを持つ社員がきっと多いでしょう。
そして、これは「僕達の仕事は、社会の役に立つくらいなんだから正義で間違っていない」というきっかけにもなると言うことです。
例えば、技術力で他社を引き離してきた歴史を持つ会社には国レベルからの注文も多く社員もそういった大企業としての自負をもって働く人達だらけだったとしましょう。
技術屋あがりの上司、経営者が長い歴史の中で評価されやすい社風になってしまうのも頷けます。
自分たちの商品が売れたのは「製品の質の高さだからだ」という信念の元で、マーケティングという言葉は新技術の開発という言葉と同じ意味を持つようになってしまっていました。
顧客が何を欲しがっているかではなく、いかに今までのものよりも良い性能なのかをひたすらに訴え続けて結局企業としての競争力を失ってしまい、最後は別の会社に吸収されることになりました。
その会社の技術力自体は本物であったため、銀行なども資金を出すなど再建の計画は案外スムーズに事が運びました。
創業者と「人」
もう一つ社員の人格形成に影響する要素として創業者という存在があります。基本的にどの企業も一人の天才事業主から始まります。大抵はガッツがあって、クレイジーで、パワフルで、信念があって、目指すビジョンを掲げ、それを体現してきた人です。
そういった創業者の「強さ」が「社風」となっているだけでなく、その会社内での「評価軸」になってしまっている場合もあります。
例えば、どんな商品でも売ってきた伝説の営業マンがいたとしましょう。体育会系ここに極まると言うような根性で、どんなノルマも必達してきたとしましょう。
まるで生ける伝説で「この会社と組むとマージン持ってかれるけど、かならずシェアを奪ってくれる」というそんな男がいたとしましょう。
そういう人が作り上げた会社の存在意義ってなんでしょうか?
「いい商品さえ作れば世に広めてくれる」という価値かもしれません。
どんな社風になるでしょうか?
「数字をやった人間が一番偉い、一番稼げるべきだ」というものかもしれません。
ただ、この会社が起こすとしたらどんな迷惑でしょうか?
これはすごく予想もしやすいかと思います。
その会社は架空の売上をでっちあげて、商品自体は倉庫を借りてソコにひたすらぶち込むということを繰り返していました。何故それができたかと言うと、その商品の原価よりもマージンが大きくなってしまったのです。
それがバレてめちゃくちゃに叩かれて、株価は何日もストップ安をつけます。ところがこの会社以外に「泥臭い営業部隊を組織してマネジメントして結果をだせる」企業はありませんでした。
モラルハザードと「人」
上のどちらのケースもあくまで例え話でフィクションですが、不祥事を起こすのも会社を大きくするのも結局は人だという事です。社風というのもすごく大事で文化があるからこそ人は育ちます。
一方で、行き過ぎることでモラルハザードが起きるという事です。行き過ぎることがきっかけで事件がおきます。特にここ最近のやらかし案件をみるとどこも似たようなものを感じます。
ただ、行き過ぎてしまう人ってどんな社員でしょうか?って事です。
そういう社員がいるからこそ、強みが最大限発揮できるという事でもあるんだと思います。
事件が起きた時に考えること
ごちゃごちゃ書きましたが、はっきり言ってここまで俺の個人的な妄想です。
ただ、僕はこういうことを念頭に入れて事件を見るようにします。それは悪いことが置きたきっかけも、その会社の強さも一つのコインの裏表だと思うからです。
1.どうしてこんなことになってしまったんだろう?
何が行き過ぎた結果なのか?それはその会社の強みの部分ではないだろうか?社会に必要とされている要素ならば結果的に援助がるかもしれない。監視する工夫(周りの工夫)で予防できる事件だったか?
2.これからどうやって立て直すのだろう?
どっかに買収されてトップが変わるか?それとも、単にお金が入るだけだろうか?立て直すための資源(人・モノ・金)はどう動くだろうか?また、どこから来るだろうか?
3.今後カラーは変わってしまうだろうか?(変わるだろうか?)
どんな人が、どんな風に、何を意思決定するだろうか?それは本当にその会社を良くするのか?忠誠心(ロイヤリティ)が高い社員はどんな動きをするだろうか。
大体ですが、この3つを意識して買うかどうかを判断します。その会社が上場するくらいに持っている社会的意義が死んでいないか?というか復活できるか?というかそういう視座です。
で、これは逆に言うと結構分かりやすくて、時間はかかるけどそんなに悪くない企業評価の方法の一つだと思います。
ただ、この銘柄分析の視座はちゃんと働いたことのない人間にはできません。普通の社会人としてちゃんと組織の中で働いて、少しでも上司や同僚から評価されて、責任のある立場での職務もやったことがあるといった、ちゃんとした大人でないと分析できません。
酷な事を言うようですが、ろくに社会で評価されてもいないやつには株式投資は向いてません。それが事実だと思います。
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