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有価証券報告書を使った企業評価アプローチ

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 有価証券報告書をEDINETから引っ張ってきて使えると非常に便利なのですが、どうも使い方をみていると、そもそも使ってなかったり財務データだけ引っ張ってきたりというもったいない使い方が目立つので、有価証券報告書は宝の山だってことを書きます。

 有価証券報告書=企業の成績表

有価証券報告書(有報)」は言わば企業の通知表です。ここに所謂「簿記」の世界でお馴染みの財務諸表と呼ばれるデータが眠っています。

有価証券報告書 - Wikipedia

 

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有価証券報告書は上場している企業はちゃんと公に公表しないといけないことになっているので簡単に入手できます。EDINETから誰でも入手することができるようになっています。

EDINET

 

有価証券報告書」は、一企業の成績表で財務のデータ以外にも、財産の状態だとか、種類別に分けた売り上げの状況説明やら、課題と思ってることの話、株主の様子、役員の紹介等、めちゃくちゃ有益な情報が載っているにも関わらず、「難しそう」といった先入観からか有報を見ずにIRとかばっか見てる方も多くいるかと思います。

後から遅れてテーマ株として触っているプレイヤーほど惨めなのもないので、そこら辺を意識した有報のことを書いていけたらと思っています。

 

有価証券報告書は 2つ+1 ある

有価証券報告書は大きく2つあります。

3か月毎に「四半期有価証券報告書」が作られ、最後の3か月目が一年の総まとめ回として「有価証券報告書」という形で報告されます。

 

また、似たようなもので決算短信という速報的なものもあります。

 

ウィキペディアのリンクをざっと目を通していただけたらお分かりいただいたかと思いますが、決められたフォーマットに合わせてめちゃくちゃ細かく会社の状況を説明しなきゃいけない作りになっていて、これはどこも似たような決まった形で提出をしなくてはいけないので読み慣れたら要所要所をピンポイントで見れば特に問題はないかと思います。

 

個人投資家として、最低押さえておきたいのは主に3つあります。

プレイヤーによって癖はあるので、「過去5年分は見る!」っていう人もいます。個人的には”最低”でもこの3つくらいは見た方がいいと思っていて、順番としてはA⇒B⇒Cと見てくのが妥当かなと思います。

 

直近の四半期有価証券報告書(A)を見るのは、

現状の最適解。つまり、経営者が取ったおそらく一番これだろうという意思決定の結果がAだからです。Aは一番近々で起きた意思決定と判断についての説明が見れます。

 

直近の有価証券報告書(B)を見るのは、

ここが企業によって元旦であり、いままで一年の総括とこれからの一年の戦略を語っているからです。もし、ここでBで「やる!」といった投資をAで引き上げてたら気になりませんでしょうか?

AとBを見た時のこのような異変を感じ取ることと、Bの時点でなぜそのような意思決定を行ったのかの説明が載っているのでその企業の事業投資のいきさつや問題点などが対比で分かりやすく読めるかと思います。

 

直近から3年前の有価証券報告書(C)を見るのは、

企業が何に頑張っているのか?ですとか、経営者が自分たちの企業をどう思っているのか?といった変化に気づくためです。

BとCを比較した時に、例えば新規事業の売り上げがBのころよりもすごく小さかったり、経営者が目指している元旦の計の目線が違ってたりすることに気づけるからです。

 

有報には意思決定の履歴が残っている

言ってしまうと、経営者は毎期毎期その時々の最適解として意思決定を行います。社会に求められる企業の強みや社会価値が変わってきたり、経営者でさえあやふやであったものが固まってきたり、企業も中の人もやはり成長します。

その変化を投資かも株式投資を行う上で追体験していくということで、企業の評価、経営者の評価が簡単に読み解けるのです。

 

「俺の会社のこの商品で、こういう社会課題を解決していきたい、でも俺高卒だしぶっちゃけそんな学ねーしおすし」みたいな経営者がいたとして、彼を、彼女をどう評価するでしょうか。

高卒で、発言もなんか馬鹿っぽいからどうせできっこないし嘘つきだ、馬鹿だと評価しますか?

それとも、やっている事業投資や成長具合をみるとこの経営者のクソがもうちょっとマシならもっといけんじゃねーか?と「解決できる課題を内包する企業」と見ますか?

 

大事なのは発言と行動で、より重視すべきは行動と結果です。

行動と結果を簡単に評価して、ほかの投資家が考えている間違った認識に気づけるということができるのが有価証券報告書を読み解く醍醐味だと思います。

 

例えば、ZOZOスーツの新作の技術については過去のIRや決算時の資料から合法的に先取りして気づくことができたはずです。これ気づいてましたか?

そもそも事業の柱はいきなり現れません。ですので、こういった財務データを時系列で追っていき、意思決定の変化や違和感(あきらめた・入れこみ方が異常)といった部分で気づくのがテーマ株の正しい追い方だと考えます。

ですので、有報=財務諸表と認識するのは間違いです。簡単にやろうとしないで、きちんと有価証券報告書としておさえる部分はおさえて読んだ方が面白いし、良いかと思います。

 

有価証券報告書は何がわかるのか?

結論から言えば、なんでも載ってます。

有価証券報告書をPDFファイルで開いて、「Ctrl+F」を押して検索機能を使ってキーワードを拾っていけばお目当ての情報にたどり着けます。

  • 「セグメント」
  • 「課題」
  • 「経歴」

私個人としては、こんな感じのキーワードで検索することが多いのですが、ここもやはり個人によって好き好みの部分なので自分なりのやり方を見つけていくのがいいと思います。簡単にそれぞれ3つを紹介すると

 

セグメント情報は、企業の売り上げの状況などが分類別でみやすくなっています。

新しく始めたビジネスがどの程度儲けているか?だとか、先ほどのABCでの有報で追っていくことでそれぞれのビジネス核の栄枯衰退を感じ取れたりもします。

 

対処すべき課題は、企業が問題と考えている事象へのアナウンスです。

ここは広報的な意味もあるので、本人たちは本腰を入れたくなくても立場上言わなきゃいけないといった建て前としての発言である場合もあります。「何を言うか」はコミュニケーションなのでここで形だけの決意表明をする場合があります。ゆえに行動と結果と比べてみる部分とも言えます。

 

経歴というのは、役員などの経歴です。

例えば、Cの有報で新しく入ってきた外部からの役員と同じ前職から、BやAでは新任役員として幅を効かせ始めていたら、これって事実上の乗っ取りみたいなもんですよね?

ここからヒントを得て、Cの有報で起きた外部からの役員の事情を探ってみたりとかができます。

 

例えば、セグメント情報から各拠点の所在地→不動産としての価値を計算してみたり、経歴から乗っ取り屋とわかればその乗っ取り屋が過去にやらかした事案で良くするのか?悪くするのか?意見を持つこともできます。

 

個人的には「人」が一番おっかないと思っていて、経営者も人間なみにやっぱりクズな部分はクズだしハメられることもあるし、やっかみの中で結果をだすってんなら過去に自分がうまくいったベストプラクティスの二番煎じを決め込む訳です。

ですので、どこ出身で、どういう経営をしがちか、人としてどんな性格の持ち主か、行動と結果の妥当性はあるのか?というのを個人的には重要視します。優秀なリーダーは資質によります。ただ、優秀なプレイヤーは結構ゴロゴロいるので人を入れたら解決できることなら私にとって致命的な課題ではありません。

 

優秀なリーダーとは「みんなの意思を統一できる要素」を持っている人間です。説得できるもそうですし、愛されるもそうですし、裏切ったら最後絶対殺されるってのもそうでしょう。

個人的には、ミスを許せる寛容さと、ミスを適切に処理できる意思決定力、正しいことを簡単にやれる力だと思っています。そういうところに優秀な将が集まっている気がします。心は錦で、やはり旗をきちんと上げられるか?というのは大事な気がします。

 

内部統制と数字

すぐれたリーダーシップだけの経営というのはパワーがありますが、長続きしません。企業は継続して運営をされていくので、どこかで共通の認識として企業の強さや取り組むべきことを明確にしていく必要が出てきます。

 

そういった過程の中で社風や企業文化というものができてきます。社内でしか使わない特殊な言葉があったり、敬遠される表現があったりします。こういった流れの中に過去の取引の必要性や事故事例から社内手続きというのも生まれます。よく銀行の社内手続きの繁雑さを指摘する経営者やビジネスリーダーの発言がありますが、銀行にとってみればどれも馬鹿らしくない大切な作法なのです。

 

こういった「間違いを起こさないため」「正しく意思決定するため」に仕組化されている仕組全般を「内部統制」という言葉で表現することがあります。内部統制が厳しい企業だと例えば無理な事業投資等ができないようになっていて、結果的にそれが数字から感じ取れるという場合があります。

 

例えば、安全性の指標である流動比率当座比率が教科書的な範囲を逸脱してないですとか、営業CFや投資・財務CFが一定であったりいかにも「作られた」と思えるような数字に気づくこともできます。

 

一般的に内部統制や法務、広報等のバックオフィスが強化されるタイミングというのは「外部に説明責任が生まれた時」です。

こういった数字のリズムの変化から社内の様子の変化に気づき、採用情報などから営業職重視だった採用ページで積極的に中途募集をかけているところから確証を得て「一部昇格を予見する」といった、決め打ちの全ツッパなんかも期待できます。

 

有価証券報告書を読むコツ

これは、「当事者意識をもって読む」ということです。アイツならこうするはずだ!ってのが分かってくるものです。ただ、これは読み手の方がご自身で身につけるべき技術ですので、個人的に簡単に読み解きやすそうな会社と特徴を書いておきます。あくまで下記は個人的な印象です。それだけです。

  • SBI:儲かるなら汚いことでも平気でやる、見栄っ張り、クズ
  • ポンツー:目立ちたがり屋、本質的に正しいのと、出だしはいいけど中折れする
  • U-next:ゴッドファーザーのマイケル、いいやつ、やるやつ
  • GMO:良いカッコしいだけど、アプローチは中小企業
  • 光通信:金と暴力、ちゃんと金を出すし奪う

少なくとも私はこういう風に見ています。

 

あとは、各々が実際に読み解いて実感として何かを持っていただければと思います。

 

【本編】

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